《jmc欧州音楽の旅2012》を終えて
2012年 06月 05日
イタリアでは「天才の国イタリア」と「美食」をテーマに、スイスでは「自然」と「チューリッヒ歌劇場(ネルロ・サンティ指揮)」をテーマといたしましたが、意外であったのがスイスでの食事が非常に美味であったことでした。チーズ・ホンデュくらいのものだろう、と高をくくっていたのですが、色々な食事が美味しかったことは計算外の喜びでした。
天才の国イタリアでは、正に「これぞイタリア」のてんこ盛り状態でした。それぞれが自分の好きなことをやっているばかりで、イイものはイイのですが、悪いものも平気で悪いのです・・・。このように各自がてんでに勝手に自分自身のあり様を歩む社会だから、天才がノビノビと自分の才能を発揮できるのでしょう。「皆一緒に」・・・と、横並びを強制される日本の学校教育では、天才の芽は早目に摘み取られてしまうでしょうネ。
<平気で悪い面>をあげてみると、初日にブラまで遠出して、食事の後の帰りのバスが待てども来ない。予約は入れているので通じているハズが、それでもダメなのだ。ホテル帰宅が深夜12時を過ぎたのだが、ホテルのカード・キーが無効になっている。セキュリティの為にエレベーターを動かすにもカード・キーを差し込むのだが、(日本では悪名高い)シンドラーのエレベーターが反応しないのだ。部屋のドアも開かないらしい、フロントに文句を言うと「部屋番号は何番か?」と聞く、番号を告げると、受け取ったカードをリセット&再入力してこれでOKだと言う。我々は2連泊するのだから、始めからそのようにセットするべきだし、少なくとも「再入力が必要」と言う情報を伝えるべきである・・・自分の役割だけを果たしておけば十分だと考える社会で、「お客様の為」とか「おもてなしの心」などが機能しない社会システムなのである。
往きの飛行機の中で面白いものを読んだ。飛行機が海に不時着して、客を海に飛び込ませようと思ったら、日本人には「皆さん飛び込んでいるようですヨ」と伝えれば良いが、イタリア人に対しては「飛び込んだら規則違反です!」と告げるのだそうだ。
そんなコンナで、イイも悪いも生き生きと弾けているイタリア。ミラノの四つ星ホテルでの夕方、ベットで身体を休めていると部屋のベルがなった「?」、ベットを降りてドアに向かおうとすると、勝手にドアが開いた「?!」。入って来たジプシー系の若い娘(目力のある大きな瞳、典型的なジプシー娘、美人だ!)は、私と目が合うと「ボナセーラ!」とキャンディー2個を目の前に突き出した。キャンディーを受け取った私は、「怪しい!」とツブヤキながら思わず1個のキャンディーを口に放り込んだ・・・ベット・メークも終わって、客が入って、あんな時間に、なぜキャンデーを配って廻らなくてはならないのだ・・・・でショー!?さっそく同行のメンバーにこの事を告げたのだけれど、残念なことに、仲間の貴重品の小物が、二日目の洗面所に置いたままにしていて見事にやられてしまった。
悪い面を最初に紹介してしまいましたが、それ以外は実に素晴らしい旅でした。それを少しづつ紹介して行きたいと思います。最初は名古屋中部空港からのルフトハンザの機内食のお話です。事前にベジタリアン向けのメニューを注文しておけば、日本人には丁度いいよ・・・と聞いていたので、インターネットで注文をしました。味といい質と量といい、本当に満足できるものでした。(・・・・おまけに、一番に出てきます。)
<ルフトハンザのベジメニュー>