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by jmc_music2001jp

アルプス、《アルペン・ホルンとヨーデル》

 夕方、専用車でトゥーン湖畔まで下りました。今日の夕食はハーダークルムと言う見晴らしの良いレストランで、アルペン・ホルンとヨーデルを聴きながらいただくことになっています。ハーダークルムはトゥーン湖畔からケーブルカーで約10分程上がった山の上に在るレストラン、見晴らしの良いことで地元でも有名なレストランです。実は営業は夕方で終了して、ケーブルカーも止まるのですが、今日は特別にレストランを貸し切りにして、ケーブルカーまでもチャーターしての夕食、そこで地元で有名なヨーデルのグループに来ていただいて鑑賞しつつの夕食会です。

 ケーブルカーの最終便の客が下車して、10分ほど待たされてました。今晩歌ってくれるメンバーも一緒です。お互いに分っていても、何となく少し気まずいような様子で、それぞれがグループになって待っているような状態でした。そして、いよいよチャーター便が動き始めました。

 流れる車窓の木立の間からトゥーンの湖や村の家々が小さくなってゆき、やがてアルプスの山々が姿を表すと、車内から歓声が上がりました。山頂の終点駅に着くと、遥かに望むアルプスの峰々、眼下に横たわる二つの湖の景色に足を止めつつ見とれながら、山道を奥へと歩いてゆきました。前方の木立の上にレストランの細い尖塔が見えて、レストランが姿を現すと、アルペン・ホルンが我々を出迎えて演奏を始めました。
<出発前のケーブルカー。アルペン・ホルンの出迎えの演奏>
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 出迎えのアルペン・ホルンの演奏が終わると、前方に山の斜面から中空に突き出したステージがあり、その上にヨーデルのグループが並んでいるのを発見、その舞台上へと移動いたしました。我々が到着するとアルプスの山々を背景にヨーデルが始まりました。眼前一杯に広がるアルプス、アイガー・メンヒ・ユングフラウ、そして眼下には左にブリエンツ湖、右にトゥーン湖....ヨーデルが、今我々が受け止めているこの風景と一体となって響き渡ります。ヨーデルは、その風景そのものであり、自然そのものでした・・・深い、深い、共鳴と共感と感動とに包まれました。
<中空に張り出した舞台上のヨーデル、アルプスの峰々とトゥーン湖>
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 室内に移動して夕食が始まり、沢山のヨーデルを歌ってくれました。メンバーは食事を忘れて聴き入りました。我々が真剣に聴き入っていることを十分に理解してくれたようです。CDなども買い求め、団員の方々も喜んでくれた様子でした。帰りにはレストランの横に並んで見送りのヨーデルを数曲歌ってくれました。気持ちの上でも、互いにすっかり打ち解けた様子です。
<室内で沢山のヨーデルを歌ってくれた。外で、見送りのヨーデル>
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 貸し切りで特別営業をしていただいたので、帰りのケーブルカーは店の従業員が到着するまでの時間を薄暗い中で待つことになりました。するとケーブルカーの中に居た団員達が再びヨーデルを歌い始めました・・・皆は大喜びです。ほどなく従業員も到着して、動き出したケーブルカーでもヨーデルです。すると我々のメンバーの一人が「私たちも歌って応えましょうヨ」と発言、日本の歌「故郷」「花」「もみじ」などを歌って、図らずもヨーデルと日本の歌の交歓会がケーブルカーの中で始まったのです。横に居たアルペン・ホルン奏者が「奇麗な声だ」とつぶやきました。本当に奇麗な歌声で歌ってくれて、彼女達の歌の先生でもある私も嬉しく感じました。次第に大きくなってくるインターラーケンの街の灯、薄暗い車内での歌の交歓・・・ハーダークルム・・・満たされた一日となりました。
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by jmc_music2001jp | 2012-06-13 23:08 | 音楽企画制作