第102回jmc音楽サロン(音の星座Vol.3)
2013年 06月 05日
チェロ・ソナタ3番は、ベートーベン中期のゆわゆる「傑作の森」に位置する名曲。この大曲に、真正面から「ガップリ四つ」に取り組んだ演奏は、非常に高く評価できると思います。存在の根底から、一点の嘘・偽りも無く取り組む姿勢、その様な現場が「今、ここに在る」こと自体が重要な意味合いを持っているのではないか・・・そのような想いが、自然と浮かんでまいりました。
《音の星座》のコンサートは、音楽家育成の機会として、開催の為の負荷がなるだけ少なく、しかも演奏家が自らの修練の場として十二分の意味合いを持てるような企画として開催できるように研究してまいりました。3回の演奏会を終えて、開催スタイルがほぼ見えてまいりました。今後は若い演奏家達に声を掛けてまいりたいと想っています。
終演後はスパークリング・ワインと赤ワインにオードブルを準備して、いつものサロンのメンバーで会話を楽しみ、親睦を深めました。このような『友達になる場』と共に音楽が存在するのも、<音楽を支える場>の一つのあり方ではないかと考えています。
<チェロ・ソナタ第3番>