五里霧中
2015年 05月 21日
永年自分が取り組んで来た専門の分野では、世界は実に明瞭にシンプルに像をむすんでいる。電子書籍開発に取り組んだ10年前は、“雲”どころか“真っ暗闇”の世界に飛び込んだような気がしたものだ。そして<何が何でも!>ガムシャラに、1年間を徹夜して突き進んだ・・・するとなぜか、「出来た」。
あの頃のガムシャラなエネルギーをもう一度出せと言われたら、思わず二の足を踏むことになるだろう。少しは人生経験を積んだのだから、時代の流れの“霧”の奥に、“姿”を読み取るくらいの<芸当>が求められるのではないだろうか・・・そんな風に感じる。絵画に接する場合も、ひたすら“観る”ことを続けていると、絵画の中から浮かび上がってくる“姿”に出会うことがある。さてさて、心を澄まして.....現代と言う<時代>の絵から、何が浮かび上がってくるか、待つ事にしよう。