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by jmc_music2001jp

“エディット・ピアフ”天才というコト

 BSで“エディット・ピアフ”が取り上げられた。NHK・BS「ザ・プロファイラ」に思わず見入ってしまった。凄まじいばかりの歌唱力は、聴く人の心を<鷲掴み>にする。<鷲掴み>にされた聴衆は、呆然としてなす術もなく『魂』を持って行かれる。

 これを『天才』と言うのだろう・・・観ていてソウ思った。<歌う>と言うことは<メッセージ>を届けることである。そのメッセージの源泉は、最大の『気』の集積場所である『下丹田』に存在する。その下丹田からメッセージを発する(外に出す)には『横隔膜』を働かせなければならない・・・後は<余計な力>を抜いて“邪魔”しない事。

 全てが理想的に機能していた。何よりも一番根源的で重要な『下丹田』と『横隔膜』と『邪魔しない』ことが全て調っていたことだ。結果、この強烈な<メッセージ>に人々は度肝を抜かれたのだ。

 これは、<人間がメッセージを届ける>為に「創造主が設計した仕組み」を、最も『創造主の意図』に沿って実行できた・・・それが“エディット・ピアフ”である、と言うことだ。

 人間の“心の襞”に触れて、聴く人にその「襞の機微」を憶い起こさせてくれた美空ひばり。(人を)想いやる(優しい)心の存在に気づかせてくれたテレサ・テン。日本のそしてアジアの歌姫が「歌」を通じて憶い起こさせてくれた大切な『心』、それは《創造主の意図》そのものでもある。その意図(の一部)を確実に実行できた歌手が<歌姫>として人々の支持を獲得したのだ。

 “エディット・ピアフ”は《創造主の意図》の最も根源的な部分を、荒々しくも「地」のままで実行できた歌手だった。余りの<本質>そのものに触れて、人々は放心したように『魂』を持って行かれたのだ。
by jmc_music2001jp | 2016-02-12 01:52 | 芸術随想