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by jmc_music2001jp

「目線」ということ

 今、WEb制作の講習を受けていて、講習の最終課程を終えたところ。最終課程のホームワークが「Web制作入門の指導ビデオ」を作成せよ・・・と言うものだった。

 それをYouTUbeを使って制作するのだが、すでにハイビジョンのカメラや編集機器を持っているので、ハイビジョン・カメラで収録して、DVDに作り上げた。

 ところが、そのDVDをYou Tubeにアップしようとすると画像形式の不一致で。上手くアップ出来ない。それではと(Macで)ストリーミング配信を試みたけれども、何故か立ち上げたソフトが「突然終了」してしまう。それでは今度はWindouws7で試みるのだけれれど・・・・上手く機能しない。(現在、お手上げの状態....)しかた無いから、DVDに焼いて本社に郵送した。とりあえず課題について提出しておきたい...と言う訳だ。

 今回の「Web制作入門の指導ビデオ」の作成だけれども、その手順には当然のごとく「台本」の作成が不可欠となる。その見本として送られてきた資料を見て、愕然(アルアルかもしれないけれど...)とした。

 従来の書籍等でよく見られる例lだけれど、それ等は「著者の目線」で語られているのだ。「入門書」で、読むのは<初心者>であるにも関わらず、<初心者の目線>からは語られていない!

 <初心者>は、先ずその世界に一歩足を踏み入れた瞬間に、眼前に広がる<情報>と言う<記号>にタジログ・・・全てが均等に<謎>の状態で、一体「何が、何か?」を判断出来ないままタジロイデ・・・しまうのだ。

 その心境を<著者>は全く理解しない。自分の知っている<現在の立場>から、<読者の知るべき知識>を提示する。しかも!同じタイミングで、自分の知っている「初級」から「中級・上級」までの知識を全て披露するのである(自分は知っているのだから、提示するのに苦労は無い)。

 「VerWeg楽典」を編纂する課程で、此れ等の事は本当に身に沁みた。従来の非常に狭い可能性(書籍)の中だけで、何となく「コレマデの習慣」を受け入れて生活して来た人には、ソノ分だけの世界しか見えない。これ程、世界が激変している時代にあっても、「昔の発想」が全てと感じている人は居るものである。

 <書籍>と言う「音も出ない」「動画も不可能」なツールでしか刊行できなかった時代(グーテンベルグ以来、最近まで)には、その制約を当然と受け止めて、その範囲内で編纂方法が確立された。それは2016年の現在においてさえ、頑固な『思考の足枷』として我々を縛り付けている。此れ等の<頑固な思考の足枷>から解放された時、どれ程「人に優しい」世界が眼前に広がってくるか!これは<電子書籍VierWeg楽典>の制作課程で強く感じた事でもある。

by jmc_music2001jp | 2016-04-22 04:33 | 芸術随想