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by jmc_music2001jp

“jmc欧州芸術と自然の旅2016”Vol.4

 24日は昨夜からの雨の影響で、小雨ではありますが気温が随分と下がってしまい、日本の2月下旬から3月上旬くらいの気温となりました。

 専用バスでウィーンを出発、リンツを目指して走ります。U4の地下鉄路線に平行してシェーンブルン方面に走ると、ギュルテル(外環状道路)の手前で昔住んでいたグンペンドルファー・シュトラーセ駅が見えました。ここから右方向、ウィーン西駅方面に6分程歩いた所に住んでいたのです。一瞬の懐かしい光景でした。

 高速を1時間程走って、オットーワーグナーの最後の建築物であるアムシュタインホーフ教会を訪れました。ここは広大な敷地につくられた精神病院で、そこにオットーワーグナーが最後の作品<アムシュタインホーフ教会>を設計したのです。内部は精神病患者への様々な配慮がなされていて、患者が起こす恐れのある失敗を回避する設計が施されています。何よりも教会内部を包み込む黄金色に輝く装飾が、大きく優しく患者を包み込むようにデザインされていることが素晴らしいと思いました・・・『愛』で包み込む・・・デザインは(視覚で)十二分にその事を伝えてくれました。

 リンツで昼食をとり、その後はブルックナーがオルガニストを務めた旧大聖堂を訪問。バスに乗ってザルツカンマーグトに入ります。バート・イッシュルでカイザー・ビラを見学し、今晩宿泊するザンクトウォルフガングの白馬亭に向かいました。白馬亭では湖を望む特別室で第110回jmc音楽サロンを開催いたしました。

 今回の全行程のホテルの全てが、大いに満足させられるものでした。一流とはこう言うもので<おもてなしの心>は世界共通なものだと再確認いたしました。一方で残念なことも少しだけ・・・シェーンブルンのアイス・カフェの他にも、ウィーン・ザルツブルグの2日間のバス運転手が、約束の時間ギリギリに到着したり遅れたり、アムシュタインホーフ教会をスルーしようとしたり、ザルツブルグ到着時間を尋ねても答えなかったり(我々には現地4時の約束があった)。何とも<自分の都合>だけしか見えないような人物。「日本人のツァーには使用しないようにクレームを入れる」と添乗員が怒っていました。

 もう1件、ウィーン国立歌劇場の終演後の事。23年続いている我々の旅は、終演後少々時間を待って観客がまばらとなった(正面)階段で、記念の集合写真を撮影するのが習わしでした。どの会場でも気持ちよく撮影を終えて、旅の良い思いでの写真が数多く残っています。もちろんウィーン国立歌劇場でも、過去に何度も記念写真をとっています。

 客もまばらになり、仲間に声を掛けて撮影しようとすると、近くに居た二十歳代と思われる女の係員が口汚くわめき出しました。終演に合わせて来てもらった我々の添乗員の方を見たら「ビデオ・カメラをみて喚き散らすんです」・・・と困惑した表情(ハイビジョン・カメラで撮影するように指示していました)。即座に「それでは写真にしよう!誰かカメラ貸して!?」と写真撮影に切り替えました。これでコレ以上何事もなく記念撮影を終えたのですが、その間にも「階段の2段目より前に行け!」などど喚いておりました。

 この女は何か<人生>と<社会>を大きく「勘違い」していて、未だそれに気づいていないのでしょう。先ず「育ちが悪い」(=つまり、幼児期に親の愛情を十分に受けないまま育ってしまった)、そこで本来「頭の良い子ども」は、相手を見て<立ち回り>を考える<策略家>に成長します。<庇護>を得られない事への防御策として身につけた性格だと言えます。彼女も上司に対しては上手く立ち回っているのでしょう。

 しかし、オーストリアを代表する「音楽」の、表看板とも言えるウィーン国立歌劇場の正面階段で、この醜態をさらけ出すことがどれだけ国にマイナスイメージを与えることか!!歌劇場に忠告を与えるのが、親切なのかもしれませんね。
<アムシュタインホーフ教会の内部>
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by jmc_music2001jp | 2016-06-04 00:41 | 音楽企画制作