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by jmc_music2001jp

『家庭音楽会』お父さんの演奏会デヴュー!

 30日(日)はjmc音楽教室<夏のミニ・コンサート>。今回は初めて『音楽仲間』『家庭音楽会』の企画と共同で開催いたしました。

 私が桐朋学園を卒業した時期は、高度成長期の真っ只中の<ピアノ・ブーム>と言われた時代でした。全国に音楽大学が次々と開校した時代でもあります。お父さん方は当時次々に開発が進んだ<ニュータウン>からの長距離通勤に疲れ果てて、いつも通勤電車で居眠りばかりしていたのを思い出します。リビングには新品のピアノ、子供達はお母さんにお尻を叩かれながら練習に打ち込んで(打ちコマされて)いました。なにやら<訳のわからない音符>の練習を繰り返すのは相当な苦痛を伴い、それが原因で親(母)子喧嘩・・・と言うのも日常茶飯事であったように思います。

 子供だけが(何が楽しいのか、本当には分からない)音楽教室に通い、母親は<子供のお尻を叩く>しか励ます方法を見つけられず、一方で父親は<蚊帳の外>..........そんな時代であったと思います。それでも、社会が豊かになって行くにつれて全国の中学高校にブラスバンドが盛んになってゆき、その内に大学オーケスオラから市民オーケストラまでが盛んになってゆきました。

 ブラスバンドは<コンクールの競争に勝つ>ことだけを目標に、「朝練」「昼練」「夕練」土曜日も日曜日も無いような活動に明け暮れ、音楽の本質的なメッセージに目を向ける間も無く、部活を終える頃には『燃え尽き症候群』.......。音楽の技術的な水準は、世界的に見ても非常に高くなっていると思います。もちろん音楽の専門家においても、技術的に世界水準に達してからすでに久しい。今日、足りていないものと言えば『音楽が深く日本人に浸透しているか』という点。一見<技術的華やかさ>は見て取れるものの、大地に繋がる『茎』と、地中に深く食い込んだ『根』の存在が感じられないと言う問題が残ります。

 西欧では1600年〜1900年の300年に渡り、社会のすべての階層において『家庭音楽』が『楽しみ』として浸透していました。このアンサンブルが『茎』となり、西欧に音楽が『根』を張って行く最大の要因として作用したのでは無いでしょうか。コレを我々は『音楽仲間』や『家庭音楽会』の活動を通じて推進してゆきたいと思っています。

 今回の発表会で一家四人で連弾に参加したDさん家族。お父さんは<初舞台>で長男はピアノの下に潜るという<参加>でしたが、数ヶ月の間サン=サーンスの「白鳥」を仕上げることに『一家』で取り組みました。お父さんは「やってみると面白い」と今後に向けても<やる気満々>、遠からず長男も演奏に参加できるようになるでしょう。そしてアンサンブルを通じて『家族の絆』が強くなって行くのも、素敵な話ではないですか!こうして『音楽』は、人の心の奥深くに根を下ろして行くのでは無いかと思います。
<『家庭音楽会』Dさん一家の初舞台。サン=サーンス「白鳥」>
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by jmc_music2001jp | 2017-07-30 23:06