Vier Weg 楽典「上級-1」演習課題
2017年 08月 31日
<演習課題>の制作にあたっての基本方針は「章の内容を頭の中に整理収納させる」為の課題である事。入試の設問のように、何段階かの<捻り>が掛けられた問題にはしないと言う点です。
今、指導している音楽高校の生徒がいますが、学校の楽典の授業の内容を見せてもらったら、屈折した切り口の上に突然難しすぎる(ずっと後で学ぶべき)内容が含まれた課題を説明していました・・・「お前コレ分かるか?わからんだろう?」と聞いたら「分からない」との返事です。分かるハズが無い、先生は自分が分かってるいるから、ソレを説明して<自己満足>しているだけだと思います。
既刊の「楽典」の書籍を見ても、何時も思うのは(著者が)「オレは知っているから、知っている事を書いておく。お前ら覚えろ・・!」と言った調子で書かれている点。おまけに(書籍という)ページ数の制約から、関連する基礎的知識から高度な知識までを一緒に<一つの章>に詰め込んでいる。この本を買う人は『知らない』から(知りたいと思って)買っている・・・という視点が欠けているのだ。完全に『上から目線』で、「知っている事は全部書いたから、問題あるハズが無い」(よしッ!)と言った調子に見えます(知らない人が!、知りたいと思っているのに......!)。
私の音大受験した生徒で、上位の成績で合格した生徒がいました。楽典・聴音を満点で合格したのですが、聴音の満点は他にもいたそうですが、楽典の満点は一人だけ・・・少なからず、私のカリキュラム編成方針が獲得した成果だと、少々自信を深めた次第です。
<Vier Weg 楽典「上級-1-1」<倍音>の課題>