ラトル「春の祭典」とダンス・プロジェクト
2008年 10月 19日
育った過程で心に深い傷を負った子供達は、集中力や持続力・根気に欠ける。画面を通じて、彼らの心の中が手に取るように伝わってくる。何よりも先ず、他人を信用できないのだ。
その彼らが、練習とともに変化の兆しが現れ、変化(成長)しようとする自分自身への不安や動揺が彼らを苦しめる。コーチはそれ等を全て見通した上で、彼らに働きかける。
...そして、最終リハーサル、本番の舞台....終演後のやり遂げた歓喜。カメラは子供達の心の内を克明に辿り、我々に見せてくれる・・・いい番組だった。アートの果たせる大きな役割をシッカリと見せてもらった。
20年程昔、ライオンズ・クラブからの依頼で、養護施設(3施設)合同の合唱団を指導した体験を思いだす。練習初日から本番までの9ヶ月間。あれほどのドラマチックな変化と、芸術の力に感動を覚えたことは無かった。折があれば、文章に記しておきたいと思う。