小学校指導書<音楽編>(文部省)
2008年 10月 25日
中には「音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育て、豊かな情操を養う」とか、「音楽に対する興味や関心をもつようにする」とか、「音楽をつくって表現できるようにする」........こんな言葉ばかりが並んでいます。
共通教材として数曲の歌や曲が指定され、その他には「即興的に音を選んで表現すること」「歌詞の内容を理解して表現の仕方を工夫すること」などと書かれています。
読者の皆さんもご存知のように、小学校では先生は全ての教科について児童を指導しなくてはなりません。音楽という特殊な能力を必要とする分野に置いても例外ではないのです。当然、音楽が不得手な先生も居るわけです。その状況で「表現の仕方を工夫すること」などと言われても、「ドぉ〜!すリャぁ〜イイノォ?!」と言いたくなるでしょう。当然です。
中学校では「日本の伝統文化への理解を深める」と言う事で、数年前から各学校に<三味線>を導入しました。もちろん学校には三味線のお師匠さんは居ませんネ。その上、年中三味線を弾いているわけではなく、その他のカリキュラムもあるわけです。そんな状態で「日本の伝統文化への理解を深める」も何も無いではありませんか。
ですからjmc音楽研究所として、現場の先生の手助けとなれる教材を<e-Book>の技術を使って開発することの検討を始めました。そこで学習指導要領を手に取ったのですが・・なんともコレが苦痛な読み物で、もっともらしい言葉が羅列されているだけの書物。苦痛を我慢しながら想像力を駆使すれば、遥かかなたに「音楽」を垣間みることが出来ます。
この遥か彼方の「音楽」までの「橋渡し」ができれば、小学校の先生方やそして何よりも子ども達のお役に立てるのではないかと思います。