薫りの音楽
2009年 02月 23日
プログラムの最後はプーランク。桐谷美貴子(オーボエ)・佐藤貴宣(ファゴット)・大畑康子(ピアノ)の3名は、この魅力的なトリオで、洒脱でウィットに富んだ演奏を繰り広げてくれました。
2楽章<アンダンテ>・・・この楽章は『薫りの音楽』だな・・・っと思いました。思い返してみれば、<薫りのような音楽>は他に思い当たりません。素敵ですね、さすがフランス人の作曲家。ワイングラスから立ちのぼる赤ワインの薫りを想わせる曲など、他の国の作曲家は考えつかなかったことでしょう。
フルボディーの年代物の赤ワイン.......グラスの底から満ち溢れてくるアロマ....柔らかく繊細で、しかも濃密な薫り....ロマネ・コンティだろうか...
<プーランク/ピアノ・オーボエ・ファゴットのための三重奏曲/第2楽章>