O.スゥイートナー
2009年 04月 06日
何と言っても彼の愛人とその子供、そして本妻との人間的な交流がテーマとして浮かび上がる......自然とそのような番組に仕上がっていったのだろう。彼の取材を続けるうちに自ずと浮かび上がってきた「人間スゥイートナー」の生き様......これこそがスゥイートナー先生の魅力なんだ・・・そう得心させられる番組であった。
愛人の子供は「父」と過ごした時間が少ない。彼はその空白の時間を埋めるように、父親がかつて過ごした場所を父子一緒に訪ね歩く。ドレスデンの歌劇場、ベルリンの歌劇場、ウィーン国立音楽院・・・。
ベルリン国立歌劇場やウィーン国立音楽院は私にとっても懐かしい場所だ。西ベルリンのホテルに投宿して、毎日東側の検問所を通ってベルリン国立歌劇場でのリハーサルに立ち会わせていただいた。内部の様々な場所を見学させていただいた事は、今では貴重な財産になっている。
ウィーン国立音楽院は当然のこと、彼のクラスで学んだ3年半、オーケストラ合奏室・・・皆懐かしい。先生と一緒に撮った写真が一枚だけある。音楽院の入り口そばで撮ったもので、先生を真ん中に右はオットー・シェンク(ウィーン国立歌劇場の有名な演出家)の息子。左の髪の長いのが私・・・・もうセピア色になっている。
<スゥイートナー先生と一緒に>