太宰府政庁跡。初夏の陽気
2009年 04月 23日
新しい携帯に万歩計を発見してから11日目、一日一万歩は(1日を除いて)確保している。万歩計の<カウンター>が、「毎日歩こう!」と言うモチベーションを高く保ってくれているからだ。大学への通勤路で、太宰府政庁跡正面の信号機を右折した時から「今日はここを歩こう!」と決めていた。
政庁跡の駐車場に車を置くと、政庁跡の周囲を取り巻く小道に沿って、初夏の風を感じながら木陰の中を奥へと歩み進んだ。眼前に四王寺の山肌が迫ってくる。沸き立つ新緑・・・・・山が笑っている。
右折した小道を政庁跡の裏手に沿って歩く.....「今日は観世音寺まで歩こう」....。途中に、太宰府の役人を育成していた「学校」跡地を通り過ぎる....やがて、道ばたに歌碑
しろがねも くがねも玉も何せむに
まされる宝 子にしかめやも (山上憶良)
万葉を代表する多くの歌人が、太宰府政庁の役人として赴任していた。
道はやがて観世音寺の裏手にさしかかる。観世音寺への小さなあぜ道を通り、敷地の中に入った。ここは九州を代表する名刹の一つ。かの鑑真が日本で最初の戒壇院を開いた場所である。宝物殿には見事な仏像が数多く保存展示されている。是非一度訪れることをお勧めしたい。ここの梵鐘は日本最古の梵鐘として国宝に指定され、その音と姿は毎年のNHK「ゆく年、くる年」で全国に放映されている。
観世音寺を抜け、表通りに出ると右折。駐車場にむけて真っすぐに歩く。駐車場に着いてカウンターを見ると、およそ五千歩ほどの散策だった。トランクからデジカメを取り出して政庁跡の敷地内へ。歴史教科書には必ず掲載される政庁の礎石群の一つに腰掛けて、シャクリと一枚。背景の四王寺山が、新緑に沸き立っていた。
<政庁跡の礎石から、山が笑う>