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辻井伸行くんのこと

 BS朝日の<ドキュメンタリー宣言>『辻井伸行 密着4000日』が放映された。これは国際エミー賞の最終ノミネート作品。幼少の頃からの辻井くんの成長が記録されている。

 一番印象に残ったのは、お母さんが意識的に<大自然に触れる>機会を作っていたこと。海・空・風・水・花...美しい所、美しいものを『心の目』で見ることのお手伝いに、心配りする様子でした。お庭の草花に触れさせて「分る?たんぽぽ」、答える伸行くん・・・『はい、きれいです』。小学生でコンクール金賞を受賞した時のインタビュー「僕は聞いてくれた人が『ウットリ』するような演奏がしたかったので、それが出来てよかったです」。

 美しいものを大切にする心、美しいものを感じとる心・・・大切に育まれた『心』が、ピアノの演奏に花開く。『心』の一番大切な部分が覚醒しているので、今後の彼は益々成長し、高い境地へと向かってゆくことでしょう。

 ピアニスティックな面では、今後優れた海外の先生に師事することが、大きな助けになると思います。4〜5年ヨーロッパに住んだなら、持ち前の<美しいものを感じる心>が、さらに深く豊で大きなものを見つけ出すことでしょう。「自然」もさることながら、『神』や『祈り』と出会った後の彼に、期待したいと思います。
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by jmc_music2001jp | 2010-11-30 14:48 | 芸術随想
 28日は“Lebens Mai福岡” 第5回 例会、10月の開催予定が変更されて昨晩の開催となりました。先ずは私の「東京報告」。9月に訪れた企業メセナ協議会・トヨタ自動車(本社)などについて報告。次年度より小中学校を対象とした<学校巡回演奏会>に重点を置いて活動する旨、お話しいたしました。

 クラシック音楽普及の将来を考えた時、小学校・中学校の子供達にハイレベルの生演奏を届ける活動は、最も重視しなくてはならないものだと思います。アンサンブルによる『音楽普及プログラム』を研究・開発して、ゆくゆくは全国の何処においても展開できるように準備してゆかなくてはなりません。

当日の演奏(「音楽の自己紹介」)はトロンボーン。約30分、柔らかく艶やかな音色で聴衆を魅了してくれました。終演後は皆で松花堂弁当を食べ、ビール・ワイン・日本酒を飲みながら、楽しく“おしゃべり”しました。みんなの“おしゃべり”を聞きながら・・・「いいなぁ〜」っと思いました。こうしたことを積み重ねて、皆が互いに『友達』になってゆき、その『絆』が日本のクラシック音楽を下支えするパワーに育ってくれること・・・それが私の『願い』です。
<トロンボーンの演奏>
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by jmc_music2001jp | 2010-11-29 10:37 | 芸術随想
 “メトロポリタン歌劇場”シリーズ第4弾は、オッフェンバックの歌劇《ホフマン物語》。「オランピアのアリア」や「ホフマンの舟歌」などの有名な曲以外は、ほとんど知らないオペラであった。

 全体を観て、ゲーテの「ファウスト」がその背景に影響を与えているのではないか・・・と感じられた。1824年、ビゼーはフランス語訳された「ファウスト」を入手すると、その音楽化に強い意欲を感じる。この時オッフェンバック5歳。彼は61歳でこのオペラを未完のままに他界する。この世紀の大文豪の作品に当然のごとく触れていたであろう。

 一方、ホフマンの物語3作品を基に台本を作成したジュール・バルビエにも同じことが言える。文豪ゲーテの代表作「ファウスト」を発想の下敷きにして、《ホフマン物語》の脚本を書いたのではないだろうか。全体の構成と流れを観ていると、そのように感じられてならない。

 終幕の音楽を聴くと、モーツアルトの「フィガロの結婚」の最後の重唱の部分が想いおこされる。原作者のホフマンがモーツアルトを非常に敬愛していたというが、少なからぬ因縁でこのような台本と音楽になったような気がしてならない。

 しかし、このオペラの一番難しい部分は、ホフマンの<三つの恋>をオムニバス形式で各幕に展開しているのだが、真正面からまじめにやればやる程、三幕相互の異質性・感覚的不調和が際立ってしまうことだ。当夜のオーケストラの音やリズムが、無骨に直裁的に出てくるのを聞いて「ひょっとして、レバイン??」・・・と思ったら、はたしてその通りであった。

 彼の性格そのままに、真摯に取り組めば取り組むほど、<三つの幕>の<三つの恋>は、観衆の意識の中で互いに際立ち遠く離れてゆく。そもそもは酒場で酔っ払ったホフマンが、自分の体験談である<三つの恋>を語って聞かせるわけだが、その<三つの話>は<酔っ払いの想い出話>なのである。

 終幕は<現実の場>(そこでもホフマンは「へべれけ」なのだが・・・)。それにしても、全ての幕に同質の処置を施すことで、全てが<現実の事>として感じられてしまうのはしょうがない。そうなれば、このオペラの印象はバラバラで収拾のつかないものとなり、観衆の心は当惑に絡めとられることになるだろう。

 <酔っ払いの想い出話>と<現実の場>をどのような手法で観客に認知させるか・・・の問題であろうと推察できるのだが、ではどのような方法で?・・・となると、これ以上はスコアをしっかり読んで勉強しないと、何とも言えない。
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by jmc_music2001jp | 2010-11-27 00:38 | 芸術随想
 今晩のNHKBSはプッチーニの『トゥーランドット』。“メトロポリタン歌劇場”シリーズの3作目となる。舞台も衣装も「これぞオペラ!」と言わんばかりの豪華さであった(オペラはコレでなくっちゃア)。

 チムールの王子<カラフ>(ジョルダーニ)は、これから益々持ち前の美声に輝きを増してゆくことであろう。しかし、当夜の最高の出来はリュー(ポプラフスカヤ)ではなかったろうか。美しく延びのある声とアリアは、観衆から<ブラボーの嵐>を巻き起こしていた。当夜の会場のお客さんは、本当に幸せを感じたことだろう。

 トゥーランドット(グレーギフ)は難しい役だと思う。立派な声で、「あれだけ歌うのも、どれだけ大変か!」とは思うが、それでもその役を受けたからにはしょうがない。<男性を受け入れる事への戸惑いと恐れ>が、非情で激しい行動となって現れてしまうトゥーランドット姫。その姫が、最期には「その名は『愛』!」と誇らかに高らかに宣言するに至るまでの変化(プロセス)こそが、この歌劇「トゥーランドット」のテーマなのではないか。ぎりぎりの恐怖の壁を乗り越えて、内にある<女らしさ>を表に出し始める《大ドラマ》!そこの掘り下げがもっともっと深く微細であったなら、最期の「愛」の宣言と終結部の大団円が、劇場から溢れるがごとくに胸に迫ったであろう。
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by jmc_music2001jp | 2010-11-25 03:13 | 芸術随想
 昨晩に続いて今日はベルディの《アイーダ》が放映されている。舞台装置と衣装は立派なものだが、今日はチョット違う・・・音楽になっていないのだ。

 演奏旅行などをしていると、名演奏が行われた翌日の公演で、どんなに真剣に取り組もうとしても、どうしても歯車がかみ合わず空転してしまう場合がある。生演奏にはそのような事がついてまわり「今日の演奏もその一つかな?」・・っと思っていたが、どうも違うらしい。

 コーラスがズレまくり、オーケストラのアンサンブルも締まりが無い・・・「これは指揮者が悪いな」っと思ったら、案の定であった。3幕の始めに指揮者が映しだされた・・・ひどいものだ、指揮法もなにもあったものではない。演奏に指示をあたえる<予備運動>があるわけでなし、音楽の流れを運んでゆくわけでもなし。団員は自分でシッカリ数を数えて、間違いなく出てくる。団員相互のアンサンブルで破綻を起こさないように、団員各自が責任を果たそうとする。

 指揮者はソレを聞きながら「あ々、そうですか・・」とうなずいているだけの事、歌手が歌っても「あ々、そうですか・・」・・・指揮をするでもシナイでもない中途半端な動きをするばかり。オーケストラの団員は一流の能力を持っていて、自分らの力でアンサンブルの破綻を避けることぐらいはできる。ソリストも実力者ぞろいだから、ちゃんと歌う。しかし舞台上に広がったコーラスは、明快な指揮棒がないと、どうしても思い切って歌えない・・・破綻が起こるのだ。

 もちろんこのような指揮では、「力」のベクトルをオペラ全体の一つの大きなテーマに向けて集約させて行くことは出来ない。それぞれのベクトルが、亡霊のように迷い漂うばかりである。
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by jmc_music2001jp | 2010-11-24 02:28 | 芸術随想
 NHKBSは、再びメトロポリタン歌劇場をシリーズで放映する。昨晩は《トスカ》の一部を見る事が出来たが、つくずくその完成度の高さに感心させられた。ヨーロッパの歌劇場の歴史の厚みを乗り越えて、最高レベルの舞台を実現している・・・あれが<オペラ>なのだ。

 それにしてもヨーロッパの歌劇場の凋落ぶりはどうしたのだろう?ヨーロッパ全体の経済力の低下を示しているのだろうか?明らかに《安くあげる》ことを余儀なくされた結果が、ソコからはうかがえる.....それを<変な理屈>をこねて、自分等自身を誤摩化しているように思えてならない。

 時代背景を<現代>に置き換えて、現代風な衣装と舞台装置で賄う。「クラシック離れを食い止めるために、若者に親しみのある物を取り入れる必要がある」と言って、出演者にニューヨーク・ヤンキースの野球帽をかぶらせて登場させる・・・これがワーグナーの楽劇での話しなのだ・・・中途半端な衣装プランのままで、歌っている歌詞は本来の時代がかった内容のままだから・・・観客はいったい何をどう考えたら良いのか分らなくなる。

 ヨーロッパの劇場全体で、大なり小なりこのような誤摩化しによって、やりくりしている様子が窺える。ただ一つ、チューリッヒ歌劇場だけが優れて芸術的な『センス』の高さによって、文字通り『芸術的な舞台』を実現している。

 カラヤンの率いたザルツブルグ音楽祭が、ヨーロッパにおけるオペラの頂点だったのではないだろうか?そのような伝統は今、大西洋を渡りメトロポリタン歌劇場に引き継がれている。
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by jmc_music2001jp | 2010-11-23 19:19 | 芸術随想

母の菊

 今日は高校の同級生の葬儀だった...

数週間前には、小学校・中学校と共に学んだ友人の葬式に参列した
...小さい頃から、よく遊んだ...気のいい、優しい人でした。

 生前、母が植えた小菊が、今年も咲いた.......
一枝切って、源太の泪壷に生けて仏壇に報告しよう。

友の冥福も、祈りたい
<母の菊>
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by jmc_music2001jp | 2010-11-22 01:56 | 芸術随想
 明日は第18回 “1/f コンサート”<ピアノ・トリオの夕べ>が開催されます。会場は「あいれふホール」、7:00PM開演。地下鉄「赤坂」下車、海の方向へ8分程歩いて、少年科学文化会館の手前のビル(婦人会館)の10階です。

 プログラムはハイドン「ピアノ・トリオ」ト長調Hob.ⅩⅤ-25、ボロディン「ピアノ・トリオ」二長調(遺作)、ブラームス「ピアノ・トリオ」第1番 ロ長調(初版)Op.8。

 『芸術の秋』深まり、落ち着いた雰囲気の中にも、燃えさかる紅葉のような華やかさを併せ持つピアノ・トリオの世界・・・お出かけになりませんか?
<第18回 “1/f コンサート”>
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by jmc_music2001jp | 2010-11-18 18:05 | 音楽企画制作
 昨年、福岡コンテンツ・マーケット見本市に初出展、ブース展示や15分間のプレゼンテーションなど、初めての体験にワクワクしたものを感じながら参加したものでした。

 来年度は1月19、20日の二日に渡って規模を大きくして開催されることがメールで知らされてまいりました。会場は国際センター、昨年の4〜5倍のスケール、アジアにも声を掛けて「デジタル・コンテンツ」と「ベンチャー企業」を同時に開催するとのことでした。

 実は申し込みの閉め切りが12日で、主催である県の担当者から熱心に出展のお誘いの電話をいただきました。締め切り後にも2回にわたってお誘いいただいたことに(少なからず)感動いたしております。「事業を育てたい」と言う担当者の『熱い思い』が、ヒシヒシと伝わってまいりました。

 社内で話し合いの結果、今回は出展を見合わせよう・・・と言う意見が強く、そのように決定した次第です。県の担当者に今回参加者に<電子出版>関連があるのか尋ねますと、どうやら未だその動きは見られないようです。今年は「電子出版元年」と言われています。アメリカで3月に、日本で4月にiPhodが発売され、世界的なブームを引き起こしました。アップルはアップル・ストアを通じてデジタル・コンテンツ販売を推進していますし、日本のYahoo、アメリカのAmazon.comやインターネット最大手のGoogleが相次いで参入を表明いたしました。

 jmc音楽研究所には3年のアドヴァンテージがありますが、世界の此れ等の流れを慎重に見極めて、どのように方針を定めるかについて決断しなくてはなりません。あと半年が重要な期間となるでしょう。ここでの判断を誤らないようにしなくてはなりません。今は情報の発信より、情報の収集と分析がより重要であると思われます。
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by jmc_music2001jp | 2010-11-17 21:12 | 音楽企画制作

Windows版《Vier Weg》完成!

 《Vier Wegコールユーブンゲン》のWindows版が完成です!Mac.版の完成は早かったのですが、Windows版でテンポが歪んで再生される部分が出てしまい、その修正の為に全ての課題について再構築するこことにし、おかげで倍の手間がかかってしまいました・・・しかし、これで万全です。

 学習者のことを考えて、標準のテンポと早いテンポの両方の演奏を準備しました。基本のテンポで歌えるようになったら、早いテンポでも練習することでソルフェージュ能力のレベル・アップが計れます。

 又、2声部の課題の場合には、片方の声部だけを演奏して、それに他の声部を重ねて練習することにより、ソルフェージュ能力を一層高めることが出来るように配慮されています。

 色々と学習者の便を考えていると<演奏ボタン>の数が増えて、その分製作の手間も増えてしまいました・・・しかし、それも今日!完了いたしました。(目出度し、メデタシ!!)
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by jmc_music2001jp | 2010-11-16 15:39 | 音楽企画制作