クラシック音楽、jmc音楽教室、音楽企画制作、音楽普及活動、青少年健全育成、メールはkeizo@ohata.name宛


by jmc_music2001jp

<   2011年 03月 ( 21 )   > この月の画像一覧

『音』が“踊る”

 日曜日は高校時代の同級生三人と連れ立って大分県別府の友人を訪ねた。彼も同級生で3年8組の同じ教室で学んだ仲間・・今や《オーディオの猛者》である。皆音楽好きの仲間だが、私を除く4名はいずれ劣らぬ《オーディオ・マニア》、中でも別府のS君は“半端でない!”マニア・・・なのだ。

 丁度3年前に、同じメンバーで彼のオーディオ装置を拝聴する為に訪れている。その時は一泊して、シーズン最期の“河豚”を楽しんだ。今回は日帰りで、新しいオーディオ・システムを拝聴し、別府温泉を楽しんで帰ることにした。

 10時20分に我が家を出発。九州自動車道<太宰府インター>より上がり、鳥栖ジャンクションより大分自動車道へ。お天気が良かったせいか、いつもより車が多い高速道路をノンストップ、まっしぐらに別府を目指した。所用時間1時間10分。別府インターを降りると、昼食をとって、1時に訪問先のS邸に到着した。

 新作のスピーカー・システムに真空管を取り替えて比較試聴してみたり、以前から持っていたタンノイのシステムと聴き比べたりしたが、同じCDから様々に異なった特色が現れ出てくるのが非常に面白かった。

 一番興味深い体験はゲルギエフ指揮・キーロフ歌劇場管弦楽団による「春の祭典」(ストラヴィンスキー)。新しいスピーカー・システムで聴くと、音楽の躍動感としなやかな生命感が際立ち、まるで音楽そのものが踊りだしたかの様に感じられたことだった。本来バレエ音楽なのだが、踊り手ではなく『音楽』その物が眼前で踊り出す。こんな「春の祭典」は初めて聴いた!素晴らしい演奏だ。

 これを真空管を換えて試聴すると、音楽そのものの「踊り」が消えて、通常の演奏に聴こえる。さらにタンノイにして聴くと、楽器の位置関係はより明確にはなるものの、オーケストラは劇場のオケピットに入った「劇場の客席で聴く演奏」に聴こえてくる。

 もう一つ面白い変化にも気が付いた。「春の祭典」冒頭のファゴットのソロは、最高音の<レ>の音が難しい。新作のスピーカー・システムでは気にかかる事は無かったのだが、タンノイに換えると、吹き始めの一瞬にリードのノイズが入るのが聴こえて、そのような再現性に優れていることが分った。

 シャープな反応と躍動感溢れる新作のスピーカー・システムでは、音が鳴り損なう一瞬を消し去って、音楽に生命を吹き込み響かせる方向に再生してしまうのだ。本来の音の状態を再現することに限定すれば、タンノイに軍配が上がるのだろう。しかし、あのような躍動感に溢れた「春の祭典」は後にも先にも無いだろうと思うし、何よりも『音そのものがダンスする』体験は衝撃的であった。

 夕方5時過ぎまでアレコレとオーディオを楽しみ、予定を2時間もオーバーしてS邸を後にした。せっかくの別府、温泉を楽しまない手は無い。昭和初期の建築物がそのまま残る竹瓦温泉に移動する。

 昭和初期の建築物は、流石の佇まいを見せていて秀逸。入湯料(何と!百円)を払い、<男湯>の暖簾をくぐると<オォ〜っ!!>っと思わず声を上げた。大きな空間に脱衣場と湯船が一つになって、橋の欄干のような手すりを伝って階段が一階下へと続き、大きな湯船にやや白濁した温泉が、折からの夕暮れの明かりに照らされている・・・。洗い場の床石は、永年の温泉の流れで黒ずんだ三角形のシミに変色して.....これほどヒナビタ温泉は初めてだ。まるで白黒映画の中に迷い込んだような気分.......『ひなびた風情』と言う言葉があるが、この場合ココから「風情」と言う言葉を外して、ありとあらゆる「ヒナビタ」を集めて集約したような印象だ。ところがこの温泉、建物の外観・内装・風呂を総合すると、大変『ひなびた』・・・結構な温泉である。

 大分への道中、鶴見岳には白く残雪が残り、春は未だ遠しの感があったが、今日の福岡には桜の便りが届き、さっそく近くの公園で春の訪れを確認した。
<竹瓦温泉、同行した3名の同級生。夜の公園で春の訪れを確かめる>
d0016397_0175983.jpg


d0016397_0184244.jpg

[PR]
by jmc_music2001jp | 2011-03-29 00:18 | 芸術随想
友人から怒りのメールが入ってきた。

『週間文春を読んで、東京電力の幹部に対して怒りを覚えた。3月14日に、東電側から海江田経産大臣と枝野官房長官に「現場から撤退したい」と申し出があった。東電側から「社長命」で撤退命令を出そうという動きになったそうである。』

・・・皆さんどう思われますか。

 ところで、3号炉のタービン室で復旧工事に携わっていた方が、被爆されたと言うニュースが流れています。どうか症状が少しでも軽いものである事を祈るのみです。

 現場の皆さんは、文字通り《命懸け》で立ち向かってくれているのですね。
[PR]
by jmc_music2001jp | 2011-03-25 01:08 | 芸術随想
 昨日は《レーベンス・マイ》の新年度(4月)に向けて、新年度の会長さんを始め4名の中心メンバーがjmcの所長室に集まり、新年度に向けての話し合いを行いました。

 これまで私一人で準備を進めてきたので、他のメンバーに引き継ぐにあたって<すんなり>と行くと考えるのには(当然)無理があります。多少のギクシャクがありつつ、その内に自分たちのペースをつかんでゆく・・・と言うことになるのでしょう。

 考えてみれば、30年前のウィーン留学で『日本にはアートマネジメントが欠落している』と言う結論を得て以来、「どうすれば改革・改善が得られるか」について考察を重ねてきた結果が<レーベンス・マイ>と<トーサイ・ミュージック・ネットワーク>の連携という事業プランでした。

 30年間、あらゆる角度から検討を重ねてきた訳ですから、呼びかけに集まって下さった方々が、同じように30年間考え続けてきた訳では無いと言うその<ギャップ>は致し方ないと言うものです。

 ですから、30年間検討を重ねてきたその結論を、先ずは信じていただいて、この先の運営において新たに発生した問題点について、皆で31年目の検討を積み上げる・・・と言う考え方が宜しいのではないかと思います。

 こうして、今後徐々に皆さんのお力を発揮していただいて、日本のクラシック音楽の一部分をシッカリと支えていただける体制を構築してゆきたいと思っています。

 今後の私は<日本人の音楽家の為のマネジメント>を実際に機能させる為に、システムの構築とそれを運用する作業に取り組みます。頭の中ではすでに進めていますが、今日からはソレを実際にパソコン上で展開してゆきます。
[PR]
by jmc_music2001jp | 2011-03-23 19:52 | jmc支援事業

Fritz Nathan Concert Vol.2

《レッド ヴァイオリン》
 四季のソナタとフランス音楽の粋  ヴァイオリンの謎

2011年3月25(金)・26(土) 19:00 開演 
(会場)スタジオ フリッツ・ナタン  
<チケット>3,000円

ヴァイオリン  古田茂稔    ピアノ 吉田雅代

 [プログラム]
ヴィターリ    シャコンヌ(ダヴィド編)
ベートーベン   ソナタ第10番
ヴァイオリン無伴奏 (当日発表)
サンサーンス    序奏とロンド・カプリオーソ
フランク      ソナタ

*お問い合わせ Tel/Fax092-404-0222(フリッツ・ナタン)
*西鉄平尾駅より バス(59番・54番)、
南山荘通り(バス停より2分)
d0016397_15354.jpg

[PR]
by jmc_music2001jp | 2011-03-23 01:05 | イベント情報
 20日<春の合同発表会>のアンサンブル・リハーサルが、jmc音楽研究所で開催されました。今年のアンサンブル講師はチェロの岸本義輝さん。熱心に指導してくださいました。2回目は3月29日。本番は4月2日(土)14時開演、会場は大野城まどかぴあ(小ホール)です。入場料無料、お出かけ下さい。
<シューベルトの「楽興の時」をリハーサル中>
d0016397_17105452.jpg

[PR]
by jmc_music2001jp | 2011-03-21 17:11 | jmc音楽教室
 ツイッターのことはすでに皆さんにもご紹介したと思います。アフリカの小学校の子ども達が「ガンバレ日本!」と歌い、我々日本の全てに“想い”を寄せてくれることに感動いたしました。

 実は、今回の事に関して、前回のブログで終わりにするつもりで居ました。しかし今、世界から寄せられるメッセージを見ていると、「この事は、いったい何なのだ!!?」ともう一度考える必要を感じています。

 現に、こうして世界の市井の人々からメッセージが届けられる(届けられる時代になった)事を、ジックリと考えてみる必要があるのでは無いでしょうか?!

 さっきみたサイトはココです。このようなサイトは沢山存在します。

 http://bit.ly/fehan3 #ganbarenippon
[PR]
by jmc_music2001jp | 2011-03-21 05:46 | 芸術随想
2011年3月14日、ケニアの首都ナイロビにあるキベラ・スラムの子ども達が、日本への祈りを歌に託してくれました。ユーチューブで見る事ができます。

何もコメントを付ける必要はありません。只、皆さんが見て頂ければ十二分に伝わってくるものがあります。
下記URLで見る事ができます。

Prayers from kibera for Japan ~祈り~ キベラから日本へ
<You Tube>
http://www.youtube.com/watch?v=0L5W5CYkbR4
<Pray for Japan>
http://t.co/jk0F9Qt
[PR]
by jmc_music2001jp | 2011-03-20 16:01 | 芸術随想

隊長さん“涙の会見”

 「苦しい危険な任務であった」「国民の皆さんの期待にある程度応えることができて、今はホッとしている」・・・十時間に及ぶ3号炉への連続放水を終えて、東京消防庁緊急消防援助隊の、三人の隊長さんが記者会見を行った。

 「隊員が大変だった」・・・現場の状況を思い出したのだろう、感極まってしばらく言葉につまってしまった
・・・この数秒間に・・・私は強く胸を打たれた・・・そして・・
「うちの隊員は、士気が高いですから」っと、キッパリ。

「隊員の家族に申し訳ない。ここでお詫びします」・・・・とも

  消防隊員の《決意》が・・・伝わってくる........。
[PR]
by jmc_music2001jp | 2011-03-20 01:36 | 芸術随想

日本の匠

 今日は私にとっての“記念日”だったので、お気に入りのビールを飲みに市内のホテルに出かけた。ここのビールは私にとっては国内で唯一“ビールらしいビール”と言えるもので、(私にとっては)日本国内でダントツの地位をしめる生ビールである。

 ビールの本場と言えるドイツ・チェコ・オーストリアで美味いビールを知っているが、ココのビールはそれ等のレベルと同等にランク付けられる(私の知る限り)国内唯一のビールだと思っている。

 今日の記念日をそこのビールで祝ったわけだが、当日のビールをサービスしてくれたのは、そのビールの醸造に関わっている人であった。お客様の声を直接聞くために、時々フロアーでのサービスにも従事するとの事。

 私は思うのだ、結局のところ、これまでの日本を支え発展させてくれたのは、自らの職業を愛し人生の全精力をその職務に捧げようとした『匠』たちの力では無かったろうか・・・と。

 今、危機的状況にある福島原発に現場で立ち向かっている<自衛隊><警察><消防><東電関係者>の方々も、国を愛し自らの職務を愛しているからこそ、その職務に生命を賭して携わっているのだと思う。本当に頭が下がる。

 世の中には二種類の人間が存在するのではないだろうか。前述のように、自らの職業を愛し、人生の全精力を賭してその職務を全うしようとする『匠』と呼ぶべき人達と、状況のバランスを読み、自らに利する方向を判断して行動する人間と・・・。

 今現在、円買いに走っている投機筋などが、その最たる例と言えるだろう。そのタイプの人間は、それらの行為を「頭がいい」判断と行動だと言う。調整型の人間もそうかも知れない。自分の信念に準ずるのではなく、人間関係のバランスを判断して、自分に利する方向に行動の舵を切る。

 この二種類の人間で構成される社会を生きてゆくことは、簡単なことでは無い。そのような社会を逞しく生きてゆかねばならないのだが、私自身は『匠』達の生き様を愛する。今日のブルワリーの青年も、そのような一人であった。
d0016397_2111415.jpg



[PR]
by jmc_music2001jp | 2011-03-19 02:12 | 芸術随想

間抜けな東京電力

ネットの情報によると、いかにも間抜けな東京電力の実情が図らずも暴露された
以下、その文章
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東電、本社と第一原発結ぶ光回線を誤切断 通信に支障
朝日新聞2011年3月17日(木)13:12

 東京電力が16日夕、福島第一原子力発電所と本社などを結ぶ光回線を誤って切断していたことが分かった。約8時間以上も電話やデータ通信に支障が出る状態になっていた。

 東電によると、16日午後5時20分ごろ、通話やデータ通信に使う回線が切断された。福島県富岡町での送電線の補修工事が原因だった。電話の専用回線が復旧したのは17日午前0時半ごろ、各種のデータ通信やテレビ会議に使う回線は同5時半だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上、如何でしょうか?このような緊急事態を引き起こしていながら、約8時間以上も現場と本社の通信に支障が出る状態になっていた・・・8時間もそのままで、それで何とも思わなかったのか?・・・そんな会社なのだ(オロオロくらいは、したのだろうか?)。

 そもそも今回の事故の原因と経過は、根本的に「燃料棒は水で冷却しなくてはならない」ことにつきる。1号機から6号機まで全て共通。5号機と6号機の心配が報道されたのは、事故発生から5日ほど経った後ではなっかったろうか?事故発生当初から全ての燃料棒を水で冷却する必要と、冷却装置に不具合が生じた場合への危機管理が必要であったのは言うまでもない・・・それを何もやってこなかったから、次から次へと問題が発生するがままにまかせ(注意深く見守っていた、とでも言うのだろうか?)、問題が起きてから右往左往するのみ。

 このように、特段の努力をしなくても国に守られて潰れる心配の無い会社には、リーダーは育たない。リーダーの資質のある人間は、早い時期に潰されてしまうのだ。一人の敵も作らなかった<調整型人間>がトップに立つことになってしまう。

 阪神淡路大震災の時の自衛隊のトップがそうであった。マスコミの取材にオタオタ・オロオロするばかりであった。日本では武装集団のトップまでが<調整型人間>なのか!と本当に驚いた記憶がある。(私は知らないが)テレビで東京電力社長の記者会見を見た人が「お百姓さんみたいだったよ」と言っていたが、<調整型人間>だとすれば、そのような印象を受けたとしても・・・分るような気がする。

 とにかく!東京電力が日本人に世界中の国々に及ぼした被害と罪の大きさは計り知れない。のんびり・オットリと過ごして来た結果がコレだ。
[PR]
by jmc_music2001jp | 2011-03-17 19:04 | jmc支援事業