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by jmc_music2001jp

<   2011年 11月 ( 10 )   > この月の画像一覧

 先日、深夜のBSを目にして、驚いた事が二つあった。シドニー交響楽団を指揮するアシケナージのラフマニノフの演奏と、パーヴォ・ヤルヴィ指揮のストラビンスキー「ペトルーシュカ」だ。

 アシュケナージは当代の指揮者の中で、もっとも指揮の技術の劣る指揮者の一人だが、当夜のラフマニノフの第2シンフォニーは、説得力のある立派な演奏だった。アノ指揮で、どうしてコノ音楽が出せるのか「謎のその又ナゾ」ではあったが、きっと(練習中に語る)彼の解釈に団員が納得したからだと思う。<棒は下手>でも<音楽は素晴らしい>、たとえばカール・ベームなどはその典型的な例だと言えよう。彼の場合、余りににも「音楽」が素晴らしいのだ!

 1楽章の途中から聴いて、4楽章の中途まで聴いた。全部をジックリ聴いての感想ではないので、そのようなつもりでお読みいただきたい。見逃した部分は在るかもしれないが、しかし私の心に<ズシン!>と来る演奏とまではゆかなかったように思う。

 私はあの曲をやったことがるのだが「あんなに難しい曲は無い」と思っている。楽曲の構成感をドウまとめあげたら良いのかについて、見通しが立てられないのだ。例えば、深い森の中を散歩するように、時々に感じるものは明確なのだけれど、全体像が把握できないのだ。ある時は薄暗い森の小道、ある時は開けた草むらに出て、見晴らす彼方には緑につならる山脈、ある時は霧にかすむ風景、ある時はアルプス湖畔の夕暮れ、その上には未だ明るい空に浮かぶ山嶺の稜線、そして冷ややかな夕暮れの空気・・・・。あれだけ下手な指揮法で、コレだけの音楽を引き出していることに少なからず驚いた。

 もう一つは「ペトルーシュカ」。いったい誰が演奏しているのだ!・・・っと、ついつい最後まで見てしまった。指揮者の名はテロップでながれたのだが、オーケストラが分からない。ついに最後の最後まで見てしまった・・・・何と!!!<パリ管弦楽団>ではないか!!!

 近年、これほど驚いたこのも珍しい。このような状態のままで演奏させる指揮者の責任は、当然問われるべきだろうが、それよりもましてコノ団体の意識レベルの低さに驚きと怒りを覚えながら聴いていた。

 フランスの誇りを具現化するべく、パリ音楽院管弦楽団を発展的に解消し、パリ管弦楽団を結成したいきさつはどうなったのか?ボストン交響楽団からシャルルミュンシュを招いて発足したアノ演奏・・・ブラームスの第1シンフォニーの輝きはドコに行ったのだ!

 元来、フランスのオーケストラの団員は<自分勝手に弾く>と聞いている。しかしソノ結果として、かつての「アノ音色と音質」を作り上げていたではないか!今のパリ管は、みんなが唯勝手に弾いているだけ、だからバランスもアンサンブルもあったものでは無い。結果、よけいな音がメロディーの邪魔をする。それに<管楽器の国>フランスの、アノ金管の凋落ぶりはドウしたものか!?

 耳に素敵な<高次倍音>を含むアノ音色は何処にやったのだ?!勝手に弾いても、全体ではフランスの音色・音質を醸しだしていたアノ感性はドコにやったのだ!オーケストラのこんな深刻な事態に出会ったのも初めてである。
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by jmc_music2001jp | 2011-11-29 05:39 | 芸術随想

母の菊`11

 研究所向かいの花壇、母の想い出の菊は、すでに満開をとうに過ぎている。浜中先生の来福で、報告する余裕が無かったのが、正直なところ。

 今はこのように咲いている。ほとんど全てが抜かれて、泣く泣く残った苗(根付きの残骸)4〜5本を植えたのが懐かしく想いだされる。

 菊の生命力には驚嘆させられるものが有る。しかし、経緯からして、ソレは私にとって嬉しい事でもあるのだ。
<母の菊、`11年>
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by jmc_music2001jp | 2011-11-26 03:57 | 芸術随想

糸島の夕焼け

 21日(月)は、予定のスケジュールが早く消化されたために、浜中先生の帰りの飛行機の時間までに数時間のゆとりが出来ました。最初は太宰府に開館した国立博物館にご案内しようと考えていたのですが、何と!その日は月曜日、休館日であることに気が付きました。

 <ソレではドコに?>....っと考えたのですが、東京に住んでいらっしゃる先生には「自然」それも「海」がいいのではないかと思い、娘の協力を仰いで店を決め、糸島半島まで車を走らせることにいたしました。

 4時にjmcを出発して、途中少々迷ったりしながら、5時過ぎに目的のサンセット・ロードのレストランに到着いたしました。小高い丘の中腹にあるこのレストランの前面には、玄界灘の海が広がっています。

 広がった海の左側には、すでに没した太陽が名残の夕焼けを赤く染め、手前の島影を黒く描き上げています。その上には、刻々と色を変える夕暮れの空・・・。

 珈琲とケーキをいただきながら、黙ってその景色を眺めておりました。心落ち着くの風景をカメラにおさめたくなりましたが、いかんせんデジカメは持って来なかった。持参した携帯電話のカメラで(久しぶりに!)撮影することにいたしました。

 季節柄、寒さを逃れるために室内のガラス戸は閉じられていましたが、その引き戸を開けてテラスに出て、携帯のカメラで夕焼けをクシャリ!・・・画質は劣りますが、そこは皆さまの想像力で補ってください。
<糸島の夕焼け>
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by jmc_music2001jp | 2011-11-24 04:05 | 芸術随想

浜中浩一先生との三日間

 19-21日は浜中浩一さんがjmc音楽研究所に来福。現在進行中のVier Wegクラリネット教本<初級>の収録が目的でした。原稿はすでに校正をほぼ終わっている段階です。写真や録音、そして動画収録が今回の目的でした。

 ジックリと取り組むために、先生の希望もあり、2泊3日のスケジュールを組みました。初日は演奏の録音に終日をかけ、教則本中の楽譜と、特典として添付するCD「26の練習曲」の録音を終えました。かなりハードな作業で、録音は130テイク以上を行いました。

 20日は画像の撮影と動画の撮影。録音より楽ではありましたが、動画をどのようなカットで撮影するべきかについて試行錯誤もあり、簡単という訳ではありません。

 21日は演奏録音の全てをプレイバックして確認。結果、2曲程再録音することに決定して収録を終えました。本編について、意見交換して、必要な部分の表現の変更や画像の差し替えなどを行いました。

 比較的順調に進んだので、21日の夕方から自由時間が出来、帰りの飛行機の時間までにゆとりができました。そこで、1時間程をドライブして、糸島半島のサンセット・ロードにあるレストランに、海に沈む夕日を見に行くことにいたしました。

 波の音、夕焼けに黒ずむ島影、刻々と変わる空の様子・・・久々に心の休まる想いがして、大いに癒されました。美しい風景に澄んだ空気.....糸島を心行くまで味わって頂けたようで、ご案内して良かったと嬉しくおもいました。
<動画収録中の浜中浩一さん>
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by jmc_music2001jp | 2011-11-22 04:53 | 芸術随想

“金”を施す

 ここ数年、金箔を施す技術を捜してきた。そもそものキッカケは、両親のお墓の金文字が少し薄くなってきたと感じてからのことだった。お墓の前に立って「自分の力で何とかしてやりたい」と思ったのがそもそもの始まりだった。

 2年に1回くらいは、必ず<この手>のことに取り組むようにしている。つまり、専門外で全くノウハウを持たない事柄に挑戦するのだ。色々調査して実行するうちに、自分の中に新しい領域が開ける気分になり、とても面白いし精神衛生上も随分イイように思われる。

 金箔に取り組んだのは前述の理由によるのだが、実は《金継ぎ》については25年程前、あるご夫婦が遊びに着たときに、ご主人の口から発せられて以来、気になっていた。つまり、欠けた器を金を施して本来の姿を再現させるものである・・・・ずっと気になっていた。

 以前ブログにも書いたと思うが、長男の大学院時代に「何か一つくらい家事の手伝いに責任を持たせた方がイイだろう」と思い、夕食後の食器洗いの家事をやってもらうことにした。そうすると、私の友人の陶芸家<山本源太>の器の数多くが欠けることになった・・・扱いが乱暴なのである。「これも教育費か!」と心の中で泣いたことを覚えている。

 此れ等の食器の<金継ぎ>を、このところの仕事の隙間を見つけてはやっている。ノウハウは墓石の金文字で我が物となっているのだ。ノウハウとは面白いもので、やればやる程新しい発見が加わってくる。掲載した写真は源太作の杯で、欠けた部分に金を施している。

 ところが!先日NHK-BSで尾形光琳を見た。杯の中に金箔で三日月が描かれ、酒を入れると、水面に映った月のように見えるのである!・・・何と素敵な意匠であろうか!すくなからず《感動》した。

 ・・・と言う訳で、今度は源太の杯に三日月を描こう・・・と言う気になった。それも一部に雲が掛かった三日月で、その雲の具合と月光に照らされた雲の外側の輝きをどうするかが最大のポイントなのである!

 今日は<before>状態の杯を掲載しておこう。はたして<after>はあるのか?・・・乞うご期待!
<山本源太の杯before>
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by jmc_music2001jp | 2011-11-17 03:02 | 芸術随想
 浜中浩一クラリネット公開講座は、10日の時点で<上級>受講者2名に急な仕事が入り受講が困難となってしまいました。講座10日前で、新たに上級の受講者を決定するのは困難と判断いたしまして、急遽開催延期を決断したしました。お申し込み頂いた方々には、メールでお知らせしています。

 今回の来福は、現在進行中のクラリネット教本<初級>(電子書籍/jmc音楽研究所刊)の収録(録音・写真&動画撮影)の為で、本編の収録の他に<初級>購入者への特典として付与する「26のエチュード(全曲)」(CD)の録音を予定しています。

 今回実施予定であった公開講座収録は、2枚のDVDに作成して、今後制作に取りかかる<中級><上級>購入者への特典として付与する予定のものでした。近い将来に<中級>関連の収録で再び来福なさいます。その折に公開講座を開催し、ビデオ収録を致したいと考えております。
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by jmc_music2001jp | 2011-11-11 11:50 | 音楽企画制作

千住真理子

 つい先程、久々に驚いたことがあったので、忘れない内に書いておこうと思った。NHKの“エルムンド”と云う番組、ゲストの千住真理子が「日本の歌」<夕焼け小焼け>を弾いたので、思わず耳をそば立てた・・・これは<いい>。

 インタヴューで現在のストラディヴァリウスとの運命的な出会いの話しをしていた。最後に弾いた「アヴェ・マリア」を聴いて、さらに<唸る>ことになる。もの凄く《いい楽器》なのだ。インタヴューで「貴女にとってエルムンドとは?」と問われた彼女が、iPodに指でなぞったその文字は『共鳴』(・・・私も全く同感!)。

 音楽の最大のキーワードは『共鳴』、『音』を媒介として、人の心と心が共鳴し合うことにある。音を発し、振動を送り出すこのストラディヴァリウスは、我々の耳を通してその音を『心』の、そして『魂』の一番奥底の『核』にまで届けてくれるのだ!・・・これには、思わず唸ってしまった。テレビと云う小さなスピーカーを通してさえ、その特性が確認できる・・・久々に驚いた、《事件》である。
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by jmc_music2001jp | 2011-11-11 00:21 | 芸術随想
 8日(火)は、かねてから計画していたLebens Mai第11回例会『秋山和慶さんを囲む秋の懇親会』。ホテル・オークラのブラッセリーで、地ビールと北海道の蟹を鱈腹いただこうと云う趣向です。

 会長挨拶に続いて秋山さんの音頭で《乾杯!》、美味しい宴が始まりました。私はビールを何杯もお替わり、皆さんは蟹を山ほどお皿に積み上げて、満足顔で口に運んでいました。途中で各自の近況報告などを交えて、2時間程の会は幸せな満足感に包まれながら終了いたしました。終了直後の記念写真・・・満足そうな皆の顔に、その日の様子がうかがいしれます。
<第11回例会、オークラ・ブラッセリーで>
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by jmc_music2001jp | 2011-11-09 21:21 | イベント情報
 11月6日(日)Concert《音の星座》第1回の演奏会を開催いたしました。プログラム・出演者はすでにご案内の通りです。広くはない会場ですが、スペース一杯のお客様に囲まれ、中身の濃い演奏が展開されました。お世話する側としても、大変満足のゆく出来であったと思います。

 このConcertはレーベンス・マイ音楽会員の演奏の場として企画準備されたもので、研鑽の結果を皆さんに聴いて頂く場として、演奏家の負担がなるだけ少なくなるように工夫されています。負担が少ないだけ、演奏会を計画しやすくなる訳ですから、沢山練習して沢山人前で弾いて、そしてドンドン上手くなっていって欲しいと願っております。このように演奏環境を調えることも、音楽家支援の一つであろうと思っています。

 終演後には、引き続いて第97回jmc音楽サロンを開催。フィレンツェで修行したシェフによるオードブルに、トスカーナ地方のワインを揃えて、大いに楽しみました。皆すっかり満足に浸って、最後に出すコーヒーを飲んでもまだまだ楽しい会話は続き、お替わりのコーヒーを出してもマダマダ・・・・ついには「ワインが無い」の声まで出る始末で、手持ちのワインを3本出して・・・モウ!にこにこの大満足で家路についてゆかれました。(サロンはいつも楽しい)
<Concert《音の星座》Vol.1ピアノ・トリオ>
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by jmc_music2001jp | 2011-11-08 14:01 | 音楽企画制作
 Concert《音の星座》Vol.1、11月6日(日)16:00開演。いよいよ本番も近くなり、練習も佳境に入ってまいりました。プログラムはモーツアルト「ピアノ・トリオ No.7 G dur K.564」、ラフマニノフ「悲しみの三重奏 No.1 g moll」、ブラームス「ピアノ・トリオ No.3 c moll Op.101」の3曲。演奏はピアノ・大畑康子、ヴァイオリン・上山文子、チェロ・宮田浩久の3名。会場はjmc音楽研究所(2F)ホールです。入場料は大人3000円、中学生以下2000円。

 今回始まったConcert「音の星座」のシリーズは、レーベンス・マイの音楽家育成事業に関連してスタートいたしました。純音楽への取り組み以外の要素に関して、音楽家がなるだけ少ない労力でコンサートを実現できるようにする・・これが最大の目的でした。マネジメントに関連した事柄で、演奏家を煩わせる事を出来る限り少なくして、演奏にエネルギーを注いでもらう。このような体制は、取りも直さず今の日本においては、《人材育成》に直接つながる音楽環境であると思います。

 こうして一歩いっぽ、トーサイ・ミュージック・ネットワークが目指す環境に向かって、歩を進めて参りたいと思います。
<練習も佳境のピアノ・トリオ>
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by jmc_music2001jp | 2011-11-01 01:37 | 芸術随想