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by jmc_music2001jp

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 コンピューターの世界は、Webのネットワークを介してクラウドコンピューティングの世界に移行しようとしています。予測では2015年頃には舞台はクラウドへの移行を完了させるそうです。我がjmc音楽研究所も、この8月からクラウド上での管理運営システムの構築を開始いたしました。

 決断のキッカケは、私が35年間蓄積してきたノウハウと、それを使って「何」をやりたいのかを、ソフト会社の社員に語って聴かせたとき、その社員が非常に興味を持って「やってみたい」とつぶやいて帰って行ったのが始まりです。約1年程前の事でした。

 それから半年後、つまり今年の7月上旬に電話が入り「使えるソフトが出来たので、話したい」との事でした。その時、もう一度「プラン」について話すと・・・「半年前(の話)と、(私の話に)全くブレが無い。是非、この計画を進めたい!」と熱く訴えかけてまいりました。

 私もこの一年半ほどは<クラウド>のセミナーなどに参加して、勉強していましたから、考えているシステムをクラウド上で推進できる時代がやってきたのではないか・・・と予感していました。ソフト会社の人は専門家だからソレが出来るか否かについては、直ぐ判るわけです。そして、その結果が引き起こす現象が実感を伴って予測できるだけに、興奮しながら語るのだと思います。

 Fasebookを始めとするSNSにも、大きな可能性を実感を持って感じていました。それやこれやを総合すると、プランを実現できる『時代』がやってきた・・・そう思い、決断することにいたしました。実に構想を考え、実験と検証を重ねつづけて35年です。それ程複雑で困難な事を、少人数で運営管理することが可能となったのは、SNSやクラウドコンピューティングと言う<時代の進化>のお陰だと思います。

 管理運営システムの構築を依頼すると同時に、Fasebook上に<トーサイ music-net>と言うグループを立ち上げました。このグループには456人程となった私の<お友達>の音楽家から、海外留学経験者や留学中の音楽家、欧州在住の日本人音楽家を優先し<招待メール>を送って、グループへの参加を呼びかけました。

 7月25日の立ち上げから3ヶ月で、メンバー数86名です。準備が調い次第、順次仲間を増やして行くことになりますが、これだけ沢山の若い音楽家が力を合わせて、社会への働きかけのエネルギーを生み出すことができたならば、音楽界の恒常的な充展に寄与できるであろうと考えています。

 此れ等のプランが、21世紀という現代における、『恩師斎藤秀雄の遺志を継承する』事業であると、私個人は考えています。
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by jmc_music2001jp | 2013-10-31 02:27 | jmc支援事業
 昨晩は、高校同級生の「酒好き」9名が集い『日本酒を味わい尽くす会』を開催、4月に続き今回で2回目。酒は純米吟醸『鍋島』五十二萬石(一升瓶)、純米大吟醸『獺祭』(四合瓶)、純米吟醸『能古見』(四合瓶)、菊姫『鶴乃里』(一升瓶)、全部で二升八合の酒を楽しんだ。

 私はと言えば、オモムロに包みを開き、昨日仕上げた大振りの杯『輝月』を取り出すと、日本酒を注いで...チョット自慢・・・実は、想った以上の出来映えで、日本酒の味が一層に引き立ったように感じられた。久々のクリーンヒットかもしれない。

 酒で全員の意見が一致したのが、菊姫『鶴乃里』のブレの無い深い味わい。20度(常温)、25度、30度(日向燗)、35度(人肌燗)と5度刻みで燗をつけて味わったところ、いずれの場合も異なる表情を現し、しかもブレの無いシッカリした味わい・・・その見事な佇まいに、全員がうなり声をあげてしまった。
<福岡高校17回卒業の同級生、皆酒好き>
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<満たされた清酒を通して、夜空の雲と輝く三日月を浮かべる酒杯『輝月』>
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by jmc_music2001jp | 2013-10-23 18:25 | 芸術随想

酒杯 《輝月》

 金継ぎの途中で、暫くそのままになっていた『酒杯』を完成させた。私の親友である星野焼の陶芸家、山本源太が夕日薬の釉薬で焼き上げた物。飲み口が欠けて、自分で研究して金継ぎを施していた。

 その杯の模様を夜空の雲に見立てて、『金』の三日月を浮かべようと考えたのは、およそ2年程前のことだった。ついに昨日から制作に取りかかって、先程完成した。酒杯 《輝月》 と命名。

 実は明晩、高校の同級生が集い『日本酒を味わい尽くす会』を開催する。今回で2回目、酒は純米吟醸『鍋島』五十二萬石、菊姫『鶴乃里』。二升の酒を9人で楽しむことにしている。

 様々の温度で燗を付けて、その酒が最高に美味い温度をみつける・・・やっていて、コレがなかなか楽しい。この宴での杯を、と考えて酒杯 《輝月》を完成させたのだ。この杯に酒を注ぐと・・・酒をとおして夜空の雲と、金色に輝く三日月が浮かび上がる・・・という趣向だ。
<酒杯 《輝月》・・・酒を注ぐのは、明晩の楽しみとしよう>
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by jmc_music2001jp | 2013-10-22 00:38 | 芸術随想
 松本で開催されたサイトウ・キネン・フェスティバルは、今年で第22回を数える。小澤征爾さんが食道ガンから復帰しての登場、素晴らしい演奏が繰り広げられた。

 今年度のメイン・プログラムはラベル作曲のオペラ『子どもと魔法』。20分練習しては15分休む・・・と言う、小澤さんの体力を温存させることに細心の注意を払いながらのリハーサル。本番は8月23日25日に開催された。

 開演に先立ち、永年コンサート・ミストレスを務められ、癌で惜しまれつつ亡くなられた潮田益子さんを追悼して、モーツアルトのディベルティメントK.136の2楽章が演奏された。

 この曲は桐朋学園の渡米オーケストラの出発前の最後の合宿(志賀高原)で、斎藤秀雄先生が人生最後の指導を行った曲でもある。進行した癌のせいで、痛くて指揮棒も動かせないような状態の中で、団員は異次元空間の中で一つになり、恐ろしい程の名演奏を繰り広げた。その2楽章の録音は、斎藤先生の葬儀会場に流されていて・・その音楽を聴くと、葬儀の日の会場の様子がまざまざと想い浮かぶ・・・この2楽章は、我々にとってはそのような曲でもあるのだ。

 ラベルの『子どもと魔法』・・・幸せな<音楽する時間>が始まった。最初は幾分硬さが残ったのか、演奏者が楽譜に対して少々真面目すぎる感じがした。もっと、物語の「雰囲気の流れ」「空気の流れ」を音で示すことができればベストだろうと感じられた・・・フランス風の軽い空気(雰囲気)の流れを演奏するように・・。さらに、ヤギと羊、羊飼いの場面では、ルネッサンス期の中世の太鼓のリズムが、萎縮してしまったようにも感じられた。

 しかし、ソリスト全員が外国から招聘された歌手ではあるものの、日本にはこれだけのレベルのオペラを制作・公演する力が有ると言う事であり、日本の松本はこれだけの芸術レベルを実現する力を持っている、と言う事に他ならない。欧州の一流のオペラ座の公演に一歩も引けを取らない芸術が、松本に花開いている・・・これはまぎれも無い事実である!

 猫が出て来る辺りから、オーケストラにも堅さがとれて、自然な『空気』そのものを漂わせるようになった。舞台美術も演出も申し分ない。昨今、ドイツやオーストリアで流行している「時代を現代(又は近未来)に置き換えた演出」等とは異なり、十二分に幻想的で非日常な夢の世界を体験させてくれた。欧州のどの一流の歌劇場の公演にも引けを取らない公演が実現したのだ。

 斎藤秀雄先生の『勝利』だと思った。先生が夢見ていた事を小澤さんが『現実』のものにしたのだ。《恩に報いる》とは、このことだろう。
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by jmc_music2001jp | 2013-10-01 01:06 | 芸術随想