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by jmc_music2001jp

ばらんすバランス

 今晩、友達の室内楽演奏会にでかけた。オーボエとファゴットだけれど、オーボエはしばらく体調不良だったので、回復するだろか?・・・と心配していた。ところがドッコイ、普段に増して『音』に磨きがかかって、リードも絶好調・・・と言った様子で安心した。ファゴットもヘッケル(楽器名)の円熟した響きが耳に心地良く、二人の出来映えには十分満足させられた。

 今晩最大の収穫はクラリネットが非常に良かったこと。いつか一緒に仕事がしたい・・・と思わせる確かな腕。音楽性にも優れた演奏家である。彼女が演奏すると会場内の空気が一変する。独特の緊張感が漂い、聴衆の集中力が高まっているのが良く分かる。

 そうなのだ!「イイ音楽は誰にでも分かる」・・・のだ。・・・とすると、そうで無い空気の場合が問題となる。今晩の最大の問題はピアノ.......。このピアニストは「ピアノを弾く」とは「鍵盤の打点をキメコム」ことだと思っているらしい。つまり、鍵盤の打点を<打鍵>する瞬間に筋肉が収縮しているのである。それをやると、ピアノという楽器は沢山の雑音の要素をまき散らすことになる。つまり、非常に耳に不快な音となる・・・それはモウひどいものだった。

 最後はピアノ六重奏曲だったが、ピアノの騒音にかき消されて何が何だか分からない曲となっていた。木管五重奏はそれぞれパート譜のみを見てるが、ピアノ譜にだけは他の五声部の音符も印刷されているというのに・・・。このピアニストは「作曲家が書いているのだから、ソレを弾けば音楽になるハズだ」・・・と信じているらしく、それ以上には考えようとしない。

 弦楽四重奏と同じように、管楽器のアンサンブルは木管五重奏で一番充実し安定した響きとなる。それがピアノ六重奏となるとファゴットからフルートまでの全てのパートにピアノの音域がカブルことになる。ほっといたら全ての木管を常に邪魔しつつ音楽が進行することになりかねない編成なのである。

 クラリネットの独奏曲で会場の空気が一変したと同じように、最後の六重奏曲でも同じ空気にならなくてはいけないのである。でなければ、クラシック音楽は日本国民の支持を得ることはできないではないか。国民の支持を得るためには、このようなイヤな事でも発言しなくてはならない・・・と、そう思う。
by jmc_music2001jp | 2009-11-14 23:06 | 芸術随想