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by jmc_music2001jp

オオっ!やるじゃないか...!

 実は先週、親戚の葬儀で急遽東京にゆくことになった。火曜日18時〜通夜、水曜日12時葬儀・・・急いで飛行機の手配をしたが上手くゆかない、久しぶりに新幹線に乗ろうか・・・と思い、往復の指定席を手に入れた。ところが「通夜式の始まりに間に合わないでは困る」と言われて、早い時間の自由席を利用することになった。

 幸い博多駅は始発駅、座席の確保が不可能とは思われない。余裕を持って出かけると、すでに乗車口にはかなりの列が出来ていて、「流石に盆明け直後だな」と少々驚いたが、それでも不可能なほどの行列ではないと判断して並ぶと、幸いなことに窓側の席に座ることができた。

 ホームで飲み物と弁当を買って席に戻ると、すでに満席で立つ人が出始めている・・・何だかスゴイなと、変な驚きを覚える。出発時には、一両の車両に十人ちかく立っていたのでは無いだろうか。私の席は窓側と通路側の2座席。隣は大きくてガッチリとした体型の青年、座るとさっそく白いゲーム機を開いて、なにやらゲームに熱中の様子・・・「(若い人は)皆コレだもんなぁ」と、私の内心は少々不満な気持ちにくすぶった。

 本州に入り、新下関を過ぎた頃にはすでに20人ちかくも立っていたであろうか。次の停車駅のホームにも沢山の自由席乗車の列。ドアが開くと、黒く大きな旅行バッグを引きずり、胸には赤ん坊を抱え、小学校3年生ほどの女の子をつれた若いお母さんが入ってきた・・・おまけに左手には重そうな手提げを持っている。

 出発した新幹線の通路で揺られている母親を見ると、「コレはいくら何でも大変やなぁ」と思われてくる。その母親と目が合った時に私の席の前に開いていたテーブルを指差した、するとその母親は「子供ですか?」と尋ねた。いくら何でも小3の子供の重量に耐えられるハズも無いから、せめてその左手の手提げでも・・・と思って指を差すと、目で断ってきた....「う〜ム困ったな」・・・

 隣の青年は<我関せず>の雰囲気でゲームに熱中している.....「ここで私が立てば、この青年には随分嫌みな行動に映るだろうなぁ」.....などと考えていると、ひとしきりゲームに熱中していた青年は、ゲーム機をパタンと閉じて、スッ...と立つなり「どうぞ」と母親に席を譲った。

 『オオっ!やるじゃないか...!』私は思わず、心の中で一声叫んでしまった。お母さんは素直に席に腰掛け、黒い旅行バッグを足下に引きずり寄せると、その上に女の子を座らせた。すでに疲れ果てていた女の子は、お母さんの両膝に頭をもたげて、すぐに眠り込んでしまった。

 青年は小さな本を見開いてその横に立っている・・・スクッっと立った青年を横目に、何やら頼もしさを覚えてうれしかった。実は今回の旅で3度ほどこのような光景に出会ったのだ。東京のJR車中で二度程、詳しくは触れないが、いずれも青年による行動であった・・・日本の青年は変わり始めているのだろうか?

 車や飛行機の利用が多くなると、昔ほどにはこのような場面に出会う機会は少なくなった。その多くもないチャンスに出会うのは、少々化粧厚塗りの若い女の子が、すでに『席』を確保しているのに尚、<自分の権利>を主張するがごとき面相で座っている姿である。比率は圧倒的に女の子に多い。

 戦後の日本の小中学校の先生は、「平等」と「男女平等」について、女の子が《自分の権利》を主張して、ソレを獲得することに重きを置いて指導してきたのではないか・・・であれば、現状も納得できる。

 
by jmc_music2001jp | 2010-08-24 03:59 | 芸術随想