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by jmc_music2001jp

C・クライバー指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

 先ほど、BS2でクライバーの指揮を見た。ウィーンフィルハーモニー管弦楽団を振ってのモーツアルトの「リンツ」。この人は本当に“奇跡的な音楽家”だと思う。モーツアルトは真の天才で、音楽そのものの閃きに溢れていた存在だと思うが、“音楽そのものの閃き”と言う点では、カルロス・クライバーも同様に天才的と言えるのではないだろうか。

 彼の指揮は音楽の中身の流れだけを示している。その結果、音楽は“音楽本来の生命力”を内包しながら、この世に紡ぎ出される。<啓蟄>と言う言葉がある。春の到来を予感して、地中の虫たちが蠢きはじめる事を表した言葉だが、クライバーの紡ぎ出す音楽は、音楽その物の<啓蟄>を思わせる。その生命力そのものが音楽なのだ。音符でなく、音でなく.........《音楽》。このような音楽家の演奏に接することができるのは一生の宝。実際にはなかなか出会えるものでは無い。特に21世紀に入ってからは....。

 オーケストラのコンサート・マスターはライナー・キュッヘルさんだった。彼からは留学中しばしばウィーンフィルの練習を見学させていただいた思い出がある。ベームやムーティ、バーンスタインや小澤さん・・・貴重な体験だった。カルロス・クライバーも一度見学させてもらった。休憩時間の終わりに舞台袖でクライバーとすれ違い、一瞬目が合った・・・氷のように冷徹な、鋭い視線を覚えている。
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by jmc_music2001jp | 2011-04-10 02:20 | 芸術随想