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by jmc_music2001jp

“夏のミニ・コンサート`12”終わる

 “夏のミニ・コンサート`12”が終わりました。小さい子ども達はシッカリと演奏してくれました。小学校の生徒で、これまではやや粗雑な演奏になり勝ちだった子が、急に『美しい音』で演奏し始めて驚かされました。あの「音」は、その子に「美しい感性」が備わっていることを証明しています。普段から絵画に親しんだりさせている家庭環境が、ある日突然その子の精神の扉を開くことに繋がってゆく・・・永年子ども達を見守っていると、そのような嬉しい瞬間に出会う事があります。だから我々大人は、良い環境を提供することが一番重要な役目なのではないかと思っています。

 今回一番大きな飛躍を見せてくれたのは高校3年生の女の子。jmc音楽教室にやってきたのが小学校6年生の時、未だブルグミュラーを弾いていたような子でした。それが今日はバッハの平均率第1巻No.16とベートーベンのワルトシュタインの第1楽章、それにショパンのソナタOp.58の第4楽章をプログラムの最後に演奏いたしました。

 これまでは「気」が入ると、身体に無駄な力が入ってしまう欠点があって、その克服が最大の課題だと思っていたのですが、今日の演奏からは無駄なリキミがとれて、音も美しく見事な演奏を披露してくれました。

 今日の演奏に、この子の計り知れない可能性を見ることができて、私にとっては大変重要な機会になったと思っています。この様な演奏に出会うと、どのような人でも心が釘付けにされてしまいます。お母さんのお膝で居眠りばかりしていた保育園児も、演奏者から目を外すことが出来ません。何だか分らないけれど、この「異変」に心を奪われてしまった様子。

 演奏が終わると、前の席に座っていた大人の口から、思わず「今日、来てよかった」と言葉が漏れました。観客の全員が「凄い、凄い」とざわめきだっていましたが、演奏した当の本人は「集中力が切れて、最後の最後で間違えちゃって」・・・と、いたって低姿勢の様子でした。

 本人も未だ気づいてはいませんが、コレは本当に凄いことなのです。聴衆は、「凄さ」だけは(保育園児までも)間違い無く感じ取り、「凄い、凄い」と驚いていましたが、何故「凄い」と感じたのかは分らないのです。

 人間は深層心理のさらに奥に『魂』と言う領域を持っています。演奏が始まると、音の向こうに「魂」の領域が立ち現れ、その「魂の領域」に触れた全ての人は、自らの奥底にある「魂」が共鳴し、感応することになります。この状況では、大人・子どもの別もなく、知識や教養のレベルにも影響を受けることの無い、一つの<空間>が生まれます。そこにおいて、説明しようのない『魂』と言う存在に触れて、心が釘付けにされるのです。

 演奏により『魂が音という衣を纏って立ち現れる』・・・その子の中に眠っていた『才能』が、今ゆっくりと目を覚ました・・・そんな重大な切っ掛けとなった発表会でした。終了後は、彼女に子ども達のお世話役をお願いして、<かき氷>を作ってもらいながら大いに楽しみました。
<終演後の「かき氷大会」>
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by jmc_music2001jp | 2012-08-06 02:27