仲道郁代さんのプレゼン
2013年 08月 06日
お聴きして感じたのは「音楽が本当に判っている人だからこそ思いつく様々な手法」と、「ワークショップに関する明確な理論と認識」。パワーポイントとDVDを使って、明快に理論展開する手腕には、「これが一流か!」と大いに感服いたしました。
「能楽」の委員の方々も、大いに刺激を受けたことでしょう。今後の会議の進展に期待したいと思います。委員会の前には2時間に渡って能楽の<指導><実演>が行われました。「能」のことを知れば知る程、教材化への道筋がより明確に具体的に見えてまいります。しかし、ここは先ず能楽関係の方々が議論を重ねる作業が第一であろうと思います。その議論の先で電子書籍化への提案をするのが私の役目となるでしょう。どのような方向に進もうとも、電子書籍化が本事業の促進には不可欠な要素であります。どの様であれ、その目的を現実化することを、背後で助けることが可能です。
能楽師が学校に出向く機会は<一度だけ>、現実を考えると何度も足を運ぶことは不可能です。その一度の機会で、(シェークスピアに溯ること約百年の)室町時代に完成した芸能スタイルを、理解し感受することが可能でしょうか?・・・勿論『否』です。学校の年間スケジュールと言う観点からも、この一件だけに多大な時間を裂くことも不可能でありましょう。
音楽電子書籍フィールヴェーク(VierWeg)であれば、実際に行われる指導内容の少なくとも8割を正しく伝えることができます。能楽師が出向く<一度だけ>の機会を最大限に生かすための事前の準備や学習を、電子書籍の中に<生き生きと>盛り込むことが可能です。能楽と子ども達が出逢う<一度のチャンス>を輝けるものにする為に、縁の下で支える黒子役・・・これが、<IT>の<世の中の為になるツール>としての重要な役割であろうかと思います。
<仲道郁代さん、河村晴久さんと/京都・河村能舞台で>
