文化庁<次代を担う子供の文化芸術体験事業>
2013年 12月 03日
以前、大分県の長洲小学校を訪問した折に、非常に心に残ったことがありました。演奏が終わって、「何か質問がある人は?」・・・と生徒に問いかけると、一番前で女の子が<のっそり...>と立ち上がりました。「はい、ナニ?」と問いかけると、もそもそと話し始めました・・・・「今日は奇麗な音を、ありがとうございました」「あ々、感想ね!どうもありがとう!」
その後、感想やお礼が言いたい生徒が6名程前列に出て来きましたが、その内2名が1年生で、口をそろえて「奇麗な音」への感謝の言葉を陳べました。後で校長先生に聞いたら、最初の<のっそり...>と立った女の子も1年生で、その上その子は普段決して人前で話したりするような子では無いとの事・・・何か突き動かされるモノがあって<もっそり...>と立ち上がったのでしょう。
小学校1年生がこれほど強い反応を示してくれたことは、私の認識を一変させてしまいました。これまでは、「クラシック音楽は、中学生くらいからでないと、分からんのでは無いか・・・」と思っていましたが、これからは小学生(特に低学年)や幼児に聴かせることを大切に考えるべきだろうと思っています。
<フルート・ファゴット・ピアノのトリオの練習>