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by jmc_music2001jp

オペラ・ガルニエ  [手記-8]

 パリには夕方4時半程に到着、オペラは7時開演です。2時間ほどの猶予しかないので、近くのサンドイッチ屋さんまで歩いて軽食を購入、軽くお腹を満たしてから着替えをしました。6時半にホテル・ロビー集合、ホテルからオペラ座までは、歩いて12〜3分程です。

 人でごった返す通りを、ガルニエまで歩いてまいりました。ガルニエ入り口前も沢山の人だかり、人だかりを縫って会場へと入ります。「ポッペアの戴冠」は全員S席を購入することができたので、1階の平土間の席で気分良く鑑賞できそうです。

 見上げればシャガールによる天井画。写真では何度も見ていて、何時かは訪れたいと想っていたオペラ・ガルニエです。
<オペラ・ガルニエ、シャガールによる天井絵>
オペラ・ガルニエ  [手記-8]_d0016397_143923.jpg

 歌劇「ポッペアの戴冠」(モンテベルディ作曲)は、現代的な新演出によるものでした。新演出のものは、そのほとんどが『ガッカリ』させられるものばかりのようです。特にドイツ・ウィーン・ザルツブルグ・・・と、かつて世界をリードしていた国における新演出には、見るも無惨なものが多くあります。最近では、ミラノなどでも少しそのような傾向が見られるようで、心配しています。

 新演出に於ける成功例はチューリッヒ歌劇場やリヨン音楽祭に見る事が出来るようです。ドイツ・オーストリアの演出は、妙な『屁理屈』に支配されているようで、出来の悪い<駄洒落>や面白くも無い<冗談>でしか無く、無惨な想いをさせられます。その点、チューリッヒやリヨンでは照明の効果や舞台装置の美しい装飾性、さらには人形浄瑠璃の手法を取り入れる所作等で、オペラと言う物語を新しい芸術性で包み込むことに成功しています。

 今回のガルニエに於ける「ポッペアの戴冠」は、日本の能楽の所作のように省略できる動きを最大限に省略することで、象徴的な表現に成功していました。人形浄瑠璃を感じさせる動きや、象徴性を際立たせる為に極端にデフォルメされた所作などによって、新しい《視覚芸術》の実現に成功していたように思います。これらは非常に高度に洗練された美意識だけがなし得ることで、フランスの《芸術力》の高さに感じ入りました。
<休憩時間にシャンパンをいただく・・これもオペラの楽しみの一つ>
オペラ・ガルニエ  [手記-8]_d0016397_165894.jpg

by jmc_music2001jp | 2014-07-28 01:07 | 音楽企画制作