“jmc欧州芸術と自然の旅2016”Vol.5b
2016年 06月 08日
ザルツブルグに到着し、丘に建つノンベルク修道院のすぐ下で下車したのですが、登り口がはっきりしません。結局、随分と遠回りして丘への登り口を見つけました。修道院まで続く石段を登りきり、丘の反対側に回り込んで修道院の入り口にたどり着いたのは3時45分頃。薄暗いお御堂の椅子に腰掛けて『夕べの祈り』を待ちました。この修道院は映画「サウンド・オブ・ミュージック」で<マリア>が居た修道院で、家庭教師のマリアを尋ねて子ども達が修道院を訪れ、入り口の呼び鈴を引っ張っていた場面を覚えておられるでしょう。
4時前、背後の2階に物音がして、修道女が集まってきたのが分かります。何しろ修道院ですから、外部の人と接することの無い2階の部屋でのお祈り、それがお御堂の中に流れ込んでくるのを聴かせてもらうのです。柔らかいオルガンの音が流れ、《祈り》が始まります・・・それは「音楽」でも「歌」でもなく・・・唯ひたすらに《祈り》です.....。私にとっては、『魂の故郷』に帰り来た想いでした。
終わった後は旧市街が見下ろせる中腹の道を緩やかに下ります。ほぼ降りきった場所に、ホーエン・ザルツブルグ城へ登るケーブルカーの乗車口。そのケーブルカーでお城まで、これから丘の上の道をザルツァッハ川の下流方向に、丘の終わる地点まで散策します(ところが城内の道が複雑でウロウロ。お城の中をほぼ一周してようやく外の道に出ることができました)。
丘の上の散策は、およそ1時間程のものでした。途中では、石段を下ったり、さらに上がったりと、かなりの健脚コースではありました。しかし背の高い木々の下を綴る道や、時折眼前に広がる旧市街の美しい町並み、教会が打ち鳴らす鐘・鐘・鐘の響き、突然現れる絶景ポイントからの、ホーエン・ザルツブルグ城を中心とした文字どうりの《絶景》!!夕食会場のアウグスティーナ・ブロイまでの散策を十二分に堪能いたしました。
アウグスティーナ・ブロイはこの丘の散策の終わる地点にあります。旅行者の来ない、地元の人に人気のビアガーデン。ここのビールは“病みつき”になるほど《美味い!》のです!!ここで席を予約して、ビールだけを注文すると、食事は我々が売店で直接にチョイスして運びます。何か美味いかはヨーーク知っているので、必ずこうすることにしています。
皆で《美味しい!おいしい!》と食べて、呑んで。大いに満足すると、市バスに揺られて旧市街に帰り、ゲトライトガッセの<ホテル・ゴルデナー・ヒルシュ>にチェックインいたしました。明日は自由散策です。
<(上)“夕べの祈り”の後、散策途中の下流方面絶景、(下)城の絶景ポイント、城を背景に>
