第15回“日本酒を味わい尽くす会”
2016年 09月 17日
今回の酒は今年度(2016年)SAKE COMPETITIONの純米吟醸と純米酒部門でそれぞれ第1位を獲得した酒。日本酒だけのCOMPETITIONで、416蔵・1483点が出品された出品酒数世界最多のコンクールです。『勝山/純米吟醸“献”』(茨城)と『“あたごのまつ”特別純米』(茨城)の2本。今回は《冷》《室温・常温》《35度》の三段階を試すことにいたしました。
まずは《冷》で『“あたごのまつ”特別純米』(温度:15度)、フルーティーで柔らかく落ち着いた風味が美味!それを25度に燗付けすると、一口飲んだ皆んなから歓声が上がります「変わった!」。さらに35度に温度を上げると、一斉に「コレだネッ1」、口の中で<酒の花>がパッと咲き広がります。残る4合を35度のお燗で楽しみました。
次の『勝山/純米吟醸“献”』の<冷>は、同じくフルーティーで柔らかく落ち着いた風味ですが、一層味に深みが感じられる良い酒でした。25度・35度とお燗の温度を上げて行きますと、同じ茨城県産と言うことでしょうか、非常に傾向が似ていて『勝山/純米吟醸“献”』では味わいが一層深まる・・・と言った印象でした。いずれも穏やかですが本当に良い酒です。しっとりと満足させられる日本酒でした。
美味い酒と肴で大いに満足させられると、すっかり腰が落ち着いてしまいます。帰ろうとする者は誰もなく、ついにお店の一升瓶を抱えてきた者がいて、皆んなでその酒まで飲み始める始末。いつまでも“お開き”の雰囲気にならないので、ついに「それでは皆さん!この辺でお開きといたしましょう!」と声を掛けました。美味しい酒は人を幸せにします。
<最初の乾杯!/本日の日本酒『“あたごのまつ”特別純米』『勝山/純米吟醸“献”』>

