ゴールデンウィークの二日目、福岡は快晴。道端にはツツジが咲き、季節が「ゴガツーッ!」と叫んでいるようで、強い日差しが初夏を想わせる。

この季節は、筑紫野市にある九州最古の仏蹟『武蔵寺』の、樹齢700年余と言われる〝藤〟が大変美しい。折角のお休みに、家でくすぶっているのもナンだから・・・出かけることにした。

太宰府に流された菅原道眞も、しばしば武蔵寺をおとづれている。武蔵寺の麓から天拝山への登山道が始まり、道眞が天拝山へ登る前に〝身を清めた〟小さな滝が、水音を立てて今も流れ落ちる。


東風吹かば 匂ひ起こせよ 梅の花 主なしとて春を忘るな <菅原道眞>

帰り道に、芭蕉の句碑を見つけた。芭蕉もここまで来ていたんだ........。
鶯の かさおとしたる 椿哉 <松尾芭蕉>