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by jmc_music2001jp

VierWeg楽典『上級1』第2章(12音、音の《輪廻転生》)

VierWeg楽典『上級1』第2章【5度圏と音階】

 主音「ド」とその属音「ソ」は<一つの響>として完全に溶け合います(人間に例えれば<頭>と<足>、どちらも自分自身で、本来一つのもの)。このような音程(音高のへだたり)を『完全5度』と呼びます。

 「ドレミファソ」各音の隔たりを見ると ド(全音)レ(全音)ミ<半音>ファ(全音)ソ となり、『完全5度』は3(全音)+1<半音>の隔たりをもつことが判ります。

 (1)「ド」を出発点として上方に『完全5度』という重要な関係の音を見つけて行きましょう。
「ド」→「ソ」→「レ」→「ラ」→「ミ」→「シ」→「ファ♯」→「ド♯」
  *シ<半音>ド(全音)レ(全音)ミ<半音>ファ=2(全音)+2<半音> 
  *完全5度には<半音>低いので「ファ♯」にすることで3(全音)+1<半音>の音程が得られます。

 (2)「ド」を出発点として下方に『完全5度』という重要な関係の音を見つけて行きましょう。
「ド」→「ファ」→「シ♭」→「ミ♭」→「ラ♭」→「レ♭」
  *ファ<半音>ミ(全音)レ(全音)ド<半音>シ=2(全音)+2<半音>
  *完全5度には<半音>分音程の幅が狭いので「シ」→「シ♭」にすることで『完全5度』が得られます。

 (3)(1)の最後に現れた「ド♯」と(2)の最後に現れた「レ♭」はピアノの鍵盤で同じキー(同じ音)です。このような音を『異名同音』と呼びます。(1)から進んだものと(2)から進んだものが同じ音で出会う!ここに「音の輪廻の輪」が繋がり、この関係を『5度圏』(5度サークル)と呼びます。

 (4)(1)(2)で現れた音をピアノの鍵盤上で確認してください。こうして<音楽に使われる12の音>が生まれてくることが判ります。
<VierWeg楽典『上級1』第2章【5度圏と音階】>
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by jmc_music2001jp | 2017-12-18 15:27