VierWeg楽典『上級1』第17章(演奏法の指示:ottava記号)/最終章
2017年 12月 27日
VierWeg楽典『上級1』の最終章に演奏法を指示する記号<ottava>を取り上げています。これで『上級1』はおしまい。『上級2』では残る要素と、実際の大学入試問題を取り上げて「解答への道筋」を示しながら習熟度を高めてゆくような編集方針でで取り組む予定です。
第16章の最後に「曲想を示す用語」と「テンポ」との関連性について示した図版を掲載しています。「テンポ」は「人間の精神の根幹」の上に打ち立てられるもので、或る「楽曲」とその「テンポ」は密接不可分。その「テンポ」を根幹としてその「楽曲」が成立している・・・と説明できます。さらにその「楽曲」の<喜怒哀楽>の感情のあり様を示すものが「曲想を示す用語」であると説明できるでしょう。
第16章で示された図表の個々の楽語は、様々なテンポの<喜怒哀楽>の感情の広がりの何処かに位置していますが、地球から夜空を見上げたとき、地球からの距離に関係なく「星座の配置」の様に眼に映るのと同様だと理解してください。
<参考例:Moderato、Prest、Largoにおける喜怒哀楽の感情の広がり>
