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by jmc_music2001jp

2017『NHK音楽祭』

 日曜深夜のBSでゲルギエフが指揮しているのを発見!ブルックナー所縁の教会(修道院)での演奏、曲目は交響曲第3番、オーケストラはミュンヘン・フィルハーモニーです。

 久々にドイツのオーケストラの『響き』に触れました。『ゲルマン魂ここにあり』と言った『響き』です。実に素晴らしい!このように『魂』が息づいている音楽に触れると、本当に<安心>します。「音楽は廃れていない」・・・と言う気持ちにさせられます。地球が狭くなりグローバル化が進むと、音楽は次第に<個性>が薄くなってゆき、ただの<音の美しい楽団>へと変化して行くように思います。それに連れて「演奏」がどんどん「パフォーマンス」へと変わって行く・・そう思えてなりません。

 ドイツ人にとってのブルックナー、彼らは最初の一拍さえもらえば、後は自分たちでドンドン音楽を進めて行く力を持っています。そのせいでしょうか?ゲルギエフの指揮がいつもに増して<音符の中身を振る>傾向が強かった。強くなりすぎて、一体何を振ろうとしているのか不明な程になっている。ディテールにこだわり過ぎてはいないか?おかげで唯でさえ<茫漠>としたブルーックナーの音楽が、ふやけてしまい全体の構成が見えないような事態に陥っていた。あの指揮法は<意味不明>......。

 後半は2017『NHK音楽祭』チャイコフスキー「エフゲーニ・オネーギン」(演奏会形式)。フェドセーエフ指揮・チャイコフスキー交響楽団。指揮者もオケも初めて観たのだけれど、フェドセーエフの指揮が素晴らしかった!確実な指揮テクニックでチャイコフスキーの『音像』を明確に紡ぎ出す、実に素晴らしい指揮者だと思う。

 合唱は新国立オペラ合唱団。やや難点があるとすれば『リズム』。発音・リズムが<日本人>すぎ、ロシアではもっと「引きずって」発音した独特のリズム感が生まれるのだ。例えば英語と米語ではイントネーションとリズムの質が違うだろう。グローバル化が進めば進む程、指揮者に求められる『リズムを振る』要素が大きくなってくるのではないか。それぞれ感性の異なる民族のオーケストラを通じて、『自分の思っている音楽』を引き出そうとするならば、特に『リズム』の面を明確に指示できる指揮法が求められると思う。

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by jmc_music2001jp | 2018-02-01 01:18