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by jmc_music2001jp

30年の歴史を刻んだ今

 jmc音楽研究所を創設したのは平成元年、30年間の歴史を刻んで参りました。創業の時は桐朋学園で学んできた精神を基本理念として構想を組み立てて参りました。それはそれ、当然のことではあったのですが、30年を経過した現在、時代の変化を含め日本の状況も変化しています。現在と将来の日本を視野に入れ、音楽を取り巻く環境を再考して、仕組みの再編を考えるべきではないか・・・今、そんな想いがしています。

 桐朋学園は音楽の専門家を育成する学校でした。当時はソレしか無くて、
大なり小なり全ての音楽大学はその方向を向いていたと思います。その内、教育大学に音楽専門コース(今はそれも縮小または廃止されている)が設けられ、そこは音楽専門の教師の育成を目的としていました。又、楽器製造会社(ヤマハ・カワイetc.)は自社で製造した楽器の販売を目的として全国に音楽教室を展開します。

 日本が高度成長期に入ると、まず<ピアノ・ブーム>が始まります。多くの女の子が皆んなピアノを習っているような状況で、当然ピアノも沢山売れました。この時期から全国に音楽大学が次々と創設されて行きました。一方、一般の学校(中学・高校)に一斉にブラスバンドが誕生、当然のこと管楽器も沢山売れました。ブラスバンドはコンクールへの入賞を競う世界へと突入、学校や先生の名誉をかけて<朝練><昼練><夕練>、土曜も日曜も無い練習の毎日・・・その結果が招いた生徒達の「燃え尽き症候群」。招いた結果を見ると、明らかに指導の先生の「職権乱用」を指摘されても仕方がないでしょう。

 日本は世界レベルの演奏家を輩出する国となって久しい、世界のオーケストラに多くの日本人が在籍して、日本国内のオーケストラのレベルも今や世界レベルと言って過言ではありません。しかし如何せん毎年輩出される演奏家の数に対して、ポジションの空席があまりにも少ない。この状況は今後50年・100年経っても変わらないでしょう。

 高度成長期の<お稽古事>といえば<ピアノ>(少しヴァイオリン)ほとんどそれだけでした。ところが昨今の<お稽古事>事情といえば、スポーツも含めて実に多様化しています。おまけに(理由は謎ですが)
塾の他に沢山のお稽古事に手を染めているのが実情です。これは保護者の意識が変わったという事なのでしょう。

 このような現状の変化を踏まえ、音楽教育や人材育成のシステムを再編・再構築する必要があるのではないか・・・昨今、そのような想いにとらわれています。現状を踏まえ、日本の音楽界のあり様についてじっくり考えて見なくてはなりません。
 
 

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by jmc_music2001jp | 2018-05-13 22:36