文化庁<芸術家の派遣事業>大牟田市立平原小学校
2018年 11月 07日
6日は大牟田の平原小学校へ歌唱指導に行ってまいりました。6月下旬に一度訪問して、主に<発声法>について指導。今回は<歌唱法>の指導ということで「ビリーブ」という曲を使っての2時間の指導です。
2時間で十分な成果をえて、それは良かった・・・のですが、いくつか考えさせられたこともございました。毎年2月に学習発表会を実施、その最後に全員合唱でこの曲を歌います。「普段はどの様な方法で練習しているのだろう?」と思っていましたが、毎日の朝礼の折にCD(ピアノ伴奏)に合わせて歌っていたそうです。そこで最初にCDの伴奏で一度聴かせてもらう事に致しました。

2時間で十分な成果をえて、それは良かった・・・のですが、いくつか考えさせられたこともございました。毎年2月に学習発表会を実施、その最後に全員合唱でこの曲を歌います。「普段はどの様な方法で練習しているのだろう?」と思っていましたが、毎日の朝礼の折にCD(ピアノ伴奏)に合わせて歌っていたそうです。そこで最初にCDの伴奏で一度聴かせてもらう事に致しました。
「伴奏のテンポが遅すぎる!」・・・明らかに、小学生の誰もが歌える様に<遅いテンポ>で録音されていました。ある意味で「子供に寄り添った」考え方なのでしょうが、本来コノ曲が内包している「気持ち」「メッセージ」とはズレがあります。「何を歌おうとしているのか?」が不明となって、子供達は「なぁ〜んにも考えず」ただ声を出しているだけ・・・でした。これでは「歌」によって子供達から『何』を引き出そうとしているのか・・・という点で<本末転倒>になりはしないでしょうか?このままCDに合わせて歌い続けても、どこにも<到達>することは無いでしょう。

by jmc_music2001jp
| 2018-11-07 13:05