<所長の独り言-「令和」2>
2019年 05月 14日
ローマ教会にスコラ・カントルム(聖歌学校)が設立されてから1400年、西洋音楽は教会で生まれ育まれてまいりました。一方日本は、明治政府の脱亜入欧政策により西洋音楽を導入してから僅か140年の歴史しかございません。
日本のクラシック音楽界の歴史を振り返ると、滝廉太郎・山田耕筰・近衛秀麿などの時代を「導入し西欧に学んだ」<第1期>と考えることがでます。桐朋学園を設立し、日本の音楽レベルを「世界のレベルまで引き上げた斎藤秀雄」の時代を<第2期>と定義することができるでしょう。
21世紀の現在は<第3期>に当たり、これからの日本のクラシック音楽界を如何に方向付けるかが問われてまいります。我々はこの難問を乗り越え、日本の新しい時代を築き上げなくてはなりません。