現在、ショパン・コンクールの2次予選の真っ最中で沢山の日本人が予選通過している。中でも牛田くんが素晴らしい『音楽』を聴かせてくれ「ようやく日本も、このような時代を迎えたのか!」と感慨も一入の想いがする。
40年前のウィーン留学。O.スウィートナーとS.チェリビダッケの下で指揮法を学びながら、ベーム・クライバー・バーンスタイン・カラヤン・アバドなどの演奏や、ウィーン・フィルのリハーサルの見学、毎晩のように聴いたオペラ・・・等々、本当に貴重な学びの機会を得ることができた。
その結果「日本人は素晴らしい才能がある」、日本に無いのは「音楽のマネジメント」、「マネジメントなくしては、日本は次のステージにレベル・アップすることは出来ない」・・これが得た結論だった。留学最後の3週間、考えに考えて・・「自分がやるしか無いだろう」・・となった。
jmc音楽研究所を設立した平成元年、新刊書籍に寄稿する機会を得たので、区切りの一つだと思って「音楽元年」のタイトルで寄稿した。