5年前の投稿を一部手直ししてシェアしたい。実は今年の文化庁の助成金申請に向けて準備をしていたところ、今年の申請条件に「昨年より売上が20%以上減少」した団体に限ると言う条件がついてしまい、今回の申請は諦めざるを得なかったと言う経緯がありました。
現在、構成:矢崎節夫(金子みすず記念館/館長)、作曲:香月修(桐朋学園作曲科主任教授/前職)で<日本芸術文化振興会>への申請を準備中。
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5年前から金子みすずの詩集を入手して、データの収集作業にとりかかっていました。・・・と言うのも、かなり以前より金子みすずの詩と音楽を融合させる舞台を作りたいとの願いを持ち続けていたからです。
金子みすずの詩は、非常に多くの作曲家が歌曲として取り上げているようですが、個々の歌曲そのものについては知りません。おそらくソプラノが歌うのでしょうが、私には大人が歌って『金子みすずの魂』が表現又は出現するとは思われないのです。かつて芝居も見ましたが、それも<嘘>としか思えませんでした。You Tubeで「歌」検索して見ましたが、何処にでもあるようなメロディーに金子みすずの歌詞を載せたような代物で・・・こう言うのは「替え歌」と何ら変わることはなく問題外と感じました。
金子みすずの《ピュアな魂》が見ているものは、「この世の真実」そのものです。<真実>は「見えるもの」「感じるもの」そのものにあって、それ以上でもそれ以下でも無い。何の説明も解説もしない「見えるもの」そのものの内側に<真実>があり、「見えるもの」の背景に<創造主>や<神>への畏敬の念は感じられても、人間がとやかく説明したり解説したりは出来ないものです。『何も解っていない!』人間にそんなこと出来る訳がありません.....。
人間の「目に見える」もの、「心に感じる」もの、そして「想像と空想できる力」!これら全ては、当人にとっての紛れもない<真実>でしょう。金子みすずの詩は我々自身を<真実>の原点に引き戻してくれます。
『天使の歌声』・・ボーイプラノのその『声』そのものが、我々に《無垢な天使の魂》を感じさせてくれます。金子みすずの『魂』も、同様の視点を持った幼児(幼稚園〜小学校低学年)の<語り>(朗読・群読)によってしか表出されないのではないか.....永年そう思い続けてまいりました。それと音楽を融合させた舞台・・・それを作り上げることを狙っているのです。それを国の助成金で実現させようと準備しています。