今、世界で“将軍“が大きな話題となっているらしい。私はその一話も観てはいないのだが、YouTubeへの投稿を見ていて、想い至ることがあって少し心が動かされた。
第10話ラストシーンへの世界の人々の感想、多くが関ヶ原の戦いの合戦場面を予測していて、この第10話のラストシーンの静けさに戸惑いを覚えている様子がうかがえる。
私はこのドラマのプロデューサー真田が、日本精神と魂を持ってこのラストシーンを選択したことに心動かされた。このラストシーンの歴史的時間の先には、天下分けめの“関ヶ原の戦い“が待ち受けているのだ。私の目には国宝『松林図屏風』(長谷川等伯)が浮かんできた。屏風図絵に流れる『霧』が晴れると、関ヶ原の合戦が現れるのだ..それが“今“は流れる霧の向こうに隠されている・・・日本的な精神そのものを感じさせる実に素晴らしい演出ではないか!