第89回<jmc音楽サロン>の日本酒
2008年 01月 18日
今回の酒は一升瓶六本、左から右への順番に出そうと思います。最初は柔らかく広がりのある「開運」(無濾過純米生酒)です。サロンの最初に飲むには最適のお酒で、「うわッ!!」と言う声と共に、皆の心がぱッと広がります。
次は菊姫「にごり酒」。これも皆が大好きな生酒です・・・ここらあたりですでに随分とシアワセになっています。
今回はこの次に<最も本格的な酒>をもってこようと思っています。菊姫「鶴乃里」(山廃純米限定酒)と菊姫「平成八年特吟」。これらの酒はあんまり本格的すぎて、皆でワイワイ騒いだり酔っぱらった状態ではとても理解できないほどの<位>の高い酒なのです。
「鶴乃里」は昨年秋、ロンドンのコンクール日本酒部門で <チャンピオン・サケ>と言う日本酒の頂点としての栄誉ある賞を獲得したもの。私が一番驚いているのは、これほど難解な難しい酒をチャンピオンに選んだ、審査員の味覚の素晴らしさです。うかうかしていると全く分からないまま終わってしまいそうな「鶴乃里」に、酒の本質を嗅ぎ分けた本物達・・・恐るべし!世界には<本物>がちゃんと居るんですね!
菊姫「平成八年特吟」は菊姫社長の秘蔵酒。大吟醸「吟」と言うのが菊姫最高クラスの酒で、それを3年寝かせて熟成させたものを「黒吟」として発売しています。つまり通常はコレが最高の菊姫です。ところが「平成八年特吟」は十年ねかせたものから社長のお眼鏡にかなった酒だけを「特吟」として特別に世に出したものです。(私は迷わず買い求めました)(まだ酔いが廻っていないうちに、この二本をジックリ味わいます)
次に福岡八女の純米大吟醸「福徳寿」(繁桝)。最後に東洋美人「壱番纏」純米大吟醸。「壱番纏」は今回注目の大吟醸、山口の若手天才杜氏と噂の高い澄川杜氏入魂の大吟醸、否が応でも期待が膨らみます。
これらの銘酒に吟味した肴をあわせていただきます。
<左から、開運・にごり酒・鶴乃里・平成八年特吟・福徳寿・壱番纏>