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by jmc_music2001jp

“のだめカンタービレ”が凄いワケ

 新年になって“のだめカンタービレ”が新作<パリ留学編>とともに、前作の再放送も行われているようだ。

 ずいぶん前から音楽家仲間で“のだめカンタービレ”の名は耳にしていたのだが、最初に出会ったのはドラマ編の途中からでした。あまりに出来が良いのにビックリして、本当に感心しながらその後のドラマ放映を心待ちにして見たものでした。

 専門家から見ても「ソウだよなァ〜」と思えることが多かったのと、ドラマなのに漫画タッチで表現する手法の上手さにも感心しましたし。さらにはエンディングのラプソディー・イン・ブルーの音楽と(アニメ・タッチの)映像のコラボレーションの見事さにも驚嘆させられました。

 しかし何よりも毎回感心したのは演奏の完成度の高さでした。「どうしてこんなにイイ演奏なのだろう!」、オーケストラもピアノ独奏も素晴らしいのです。BS放送の来日オーケストラの演奏会よりも断然優れているのです。テレビ・ドラマでこれほどに聴こえてしまうと言うのは驚きで、前代未聞........。

 後で漫画を見る機会があって、ピアノは桐朋の後輩の演奏によるものだと分かりましたが、今回再放送の始めの部分を見て<なるほど!!>と膝を叩いたわけです。キットこうに違いありません(予想ですが.......)。

 千秋真一の幼少時代、チェコで出会った真一の師匠セバスチャーノ・ヴィエラ先生は、現職のチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督が演じています(ちゃんと演技もやってるし・・・)。

 そうです!あの素晴らしい演奏はチェコ・フィルなのです!(きっとソウです、ドコにも書かれていないけれど・・・)チェコ・フィルならば説明がつきますし、納得もできます(私の極々勝手な推測ですから、そのつもりでお読みくださいネ。最新の単行本の謝辞に「東京都交響楽団さま」と掲載されているようです・・だとしたら、誰が指揮しているのだろう?・・いずれにしても、最大の関心事には違い無い)。

 漫画タッチのドラマながら(安っぽくなく)、見る人を惹き付ける最大の原因は、その音楽の質の高さからきているのだと思います。真一の心情を表すのにクラシックの名曲が映像のバックに流されますが、その選曲にもいつも感心させられます。
by jmc_music2001jp | 2008-02-08 01:07 | 芸術随想