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by jmc_music2001jp

「気分の音楽家」ランラン

 「こんな気分、アンナ気分」・・・・音楽を「気分」で処理しようと思えば、それは可能なコト・・・。ランランの弾く、ドビュッシー「前奏曲集」Vol.1、Vol.2を聴いていると、そんな言葉が浮かんできました。

 つい最近まで日本で流行していた、クラシックをポップス調にアレンジした演奏スタイル(もう、消えて無くなりましたか?.....!)がそう!アレは「クラシックを題材にしたポップス」というスタイルを明確に打ち出した(つまりポップスの音楽)演奏なので.....それはソレ....。

 このランランは、クラシックの演奏会(リサイタル)と銘打って「気分の音楽」を披露する.....。<気分>の音楽は多くの人にとっては<分かりやすい>のだが、本来クラシック音楽は、本質的に「気分の音楽」では無いので、ソコが困りモノ。

 聴衆は<心を込める>ことと<気まぐれ>の違いを聴き分けなくてはなりません。クラシック音楽を「気分の音楽」として料理してしまおうとするのが、ランランと言うピアニスト。そんなランランに最も相応しいクラシックの作曲家を挙げるとすれば・・・・サティではないだろうか?・・・そんな気がする。
by jmc_music2001jp | 2009-07-13 23:42 | 芸術随想