Concert《音の星座》Vil.Ⅱ
2012年11月24日(土) (14:30開場、15:00開演)
ジェイエムシー音楽研究所(2F)小ホール
入場料:大人3,00円 中学生以下2,000円
[プログラム] < Beethoven シリーズ Ⅰ >
モーツアルトの歌劇「魔笛」より
『心に愛を知る人は』の主題による
七つの変奏曲 変ホ長調 WoO46
ピアノとチェロの為のソナタ 第1番 ヘ長調 Op.5-1
ピアノとチェロの為のソナタ 第2番 ト短調 Op.5-2
[出演] ピアノ 大畑康子 ・ チェロ 宮田浩久
[お申し込み] ジェイエムシー音楽研究所
jmc_music2001jp@ybb.ne.jp
Tel. 092-575-3267 / FAX. 092-581-0136

今年最も印象に残ったのは、コンサート・マスター。音楽に対して完全に自由でいれる、本当に才能溢れる演奏家だと思った。指揮者として優れた力量を持つアバドは、いつもの様に質の高い音楽を紡ぎだしてくれました。
プログラム後半にはモーツアルトの「レクイエム」が演奏されました。非常に真っ当な取り組みではありましたが、それでも尚、「モーツアルトの魂」が立ち現れることの難しさについて考えさせられました。
オーケストラ・独唱・合唱(そして聴衆までも)、これだけ沢山の人達の魂を、「モーツアルトの魂」に触れさせ覚醒させることが、一体全体可能なのでしょうか?現代人の「心の目」が曇っていて、魂にフィルターがかかっているような状態であることが、魂の覚醒を阻んでいるのではないだろうか?・・・そう思われてなりません、でないとコノ演奏が説明できない。
非常にまともに取り組んでいるにもかかわらず「モーツアルトの魂」が立ち現れないのは、日常的な<演奏する>と言う行為や、<仕事としての演奏>と言うスタイルに、精神が慣れきってしまっているのが原因なのではないか・・・とも思われます。
永年連れ添った夫婦が、永年の夫婦生活に慣れきって、恋人時代や新婚時代の「魂のトキメキ」を忘れてしまった・・・そんな状態と同じように思われてなりません。大人になると、子どもの心(魂)を忘れてしまう・・・そんな状態にも、似ているのではないでしょうか。