プログラムはイザイ作曲の第1番・第2番・第4番・第6番の無伴奏ヴァイオリン・ソナタ。久々に“襟を正して”観ることになった。“襟を正して”観たからには、簡単に感想などを書ける気分にはならず、ついつい時間が経ってしまった。
この方の演奏を初めて聴かせてもらったのだけれど、<人間>として<生き物>として、実に“真っ当”であると感じた。完璧な技術・音楽的素養・人としての矜持・・・その生き様の素晴らしさに襟を正さざるを得ない。人として、音楽家として生きて、『魂』と真正面から対峙している。大した女性です!
今、日本に一番大切なことは『魂の復権』だと思います。「魂」と言う言葉が、高校野球やスポーツの一部では聞かれることはあるのですが、何故か(不思議ですが)<芸術>の分野で語られることが無いように思います。
クラシックをポピュラー・テイストで演奏してみたり、歌謡曲をクラシックの楽器で演奏することがウケたり、ショービジネスの要素を取り込んでアピールしてみたり.....。世界の傾向を見ても、如何にして聴衆の関心を引きつけるか・・・に腐心する演奏を多くみます。
しかし『物の本質』は『魂』の目を持って見なくては、その正しい『間』を読みとることは、不可能なのでは無いだろうか?それ以外の方法では『間抜け』な結果に終わるだけだろうと思います。色々と<気を引こう>とする此れ等の行為は、全て『間抜け』な行為でしか無いのだと思います。
南紫音さん、我々はこのような人をこそ、支援してゆかなくてはならないのではないか・・・その様に思います。彼女のイザイを聴いて一つだけ感じた事がありました。『音空間』に対して『幾何学的視点』を明確にしてゆくことで、更なる境地が広がって行くのでは無いだろうか...彼女が今後一層の研鑽を重ね、成熟してゆくことを期待しています。
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“音の星座Vol.Ⅴ” 《ピアノ・トリオの夕べ》
2014年10月12日(日) PM4:30 開場/PM5:00 開演
ジェイエムシー音楽研究所 小ホール
ピアノ:大畑康子 /ヴァイオリン:緒方愛子 /チェロ:宮田浩久
[プログラム]
フォーレ ピアノ・トリオ 二短調 Op.120
ドヴォレザーク ピアノ・トリオ『ドゥムキー』 Op.90
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“音の星座” のシリーズは5年に渡って実験的に開催してきたコンサートです。
若い演奏家を育てるシステムについての研究段階で実施してまいりました。研究所設立以来25年の経験で、演奏家を育成するには継続的に人前で演奏し続ける事、その環境を提供し続ける体制を作り上げることだと思い至りました。その為にはなるだけ少ない経費で正式な演奏の場を実現させる必要があります。その様な諸々の必要条件を満たすシステムを作り上げるための実験の場でもあった訳です。そのシステムに見通しを立てることができたので、今後は同じシステムで多くの期待される音楽家に研鑽の場を提供して行こうと思います。
<“音の星座Vol.Ⅴ” 《ピアノ・トリオの夕べ》チラシ>

7日(日)が『福高17回生卒業50周年記念同窓会』で、その前日は母校の運動会が開催されるので、その<応援合戦>を観戦しようと言う事になり、50年振りに母校を尋ねました。
福岡高校の正面本館は、福岡県の保存建築物に指定されていて、昔のままの姿を留めています。久し振りの訪問ですから、帰りぎわに本館を背景に写真をとってもらいました。

翌日は記念同窓会、第1部はアフガンで支援活動を続けている中村哲医師による記念講演、「ペシャワール・アフガンとともに30年」。実はこの中村哲君、我々と同じ福高17回の同級生。福高17回卒業生も彼の活動への支援を続けています。
第2部は懇親会です。当時は9クラスありました。今回クラス毎にテーブルが準備され、我々は50年振りの再会を果たすことになりました。50年........不思議な気がします。
<我々3年8組のテーブル。50年振りの再会。一番左は今回のフランス旅行に同行した0君>

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クラシック音楽家を支援するシステム構築
クラシック音楽家のマネージメント確立を主旨にFacebookグループ『 トーサイ music-net 』を立ち上げた「ジェイエムシー音楽研究所」の大畑惠三社長が、顧客、取引先、音楽家、イベント、イベントと音楽家のマッチングの4つの管理機能を持つクラウド・コンピューティングによる管理システムを構築、さらに音楽家データベースの作成にも着手、音楽電子書籍と合わせ音楽家支援体制を大きく前進させた。 (ライター/馬場紀衣)
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出版社から取材を受けた際に、資料を渡しながら少しお話しをしました。しかし、本になってしまうとクラウド・コンピューティングによる音楽家支援体制が完成したかのような、誤解を招きかねない文面になっています。この点は、このブログ《最新情報》で正確に伝えなくてはならないと思いました。
クラウド・コンピューティングによるシステム構築は緒に就いたばかりで、「作業はまだまだこれから」です。やるべき事はイメージに明確に描けてはいるのですが、実際に稼働させるまでには実に地道なコツコツとした作業を積み重ねなくてはなりません。その地道な作業が終わった時に、驚くような機能が発揮されるのです。ですから、これは将来計画を述べている文章だと理解してください。
<「今の大ヒットはこれだ!!」(2014年9月5日初版/ミスター・パートナー出版部)>

お盆すぎから約2週間。撮影時間約7時間30分のハイビジョン映像を4枚のDVDに編集する作業です。最終的には3時間30分(DVD4枚)にまとめあげました。先ず7時間30分から問題無くカットできる部分を削除します。次に残る220カットを注意深く観ながら、採用するべきカットを探して行きます。
この後、220カット全てについて<内容><分・秒>をパソコンに入力して、4巻に配分した時の合計時間を算出できるようにします。その後、各巻ごとに削除する部分・一部消去するカット・長過ぎるカットをちじめる作業などと、何段階ものステップを踏んで全体の構成を明らかにしてゆきました。
このDVDは一般に公開するものではなく、旅行参加者が観るものですから、『旅行中の印象』『その場の空気』を思い出させることを目的に編集いたしました。
8月31日は皆でこのDVDを観ながら、ワインとオードブルを楽しみ、楽しく4時間程の時間を過ごしました。幸い「旅行の空気が蘇る」・・・と喜んでいただけたようです。12組、48枚のDVDを完成させるのは、少なからず根気のいる作業でした。終わって“ホッ”としています。
<右「Vol.1エトルタ〜モンサンミッシェル/左「Vol.2古城巡り>

<右「Vol.3シャンボール城・オペラガルニエ・美術館・ランス」/左「Vol.4モエ・エ・シャンドン、帰国」>
