《音の星座》は2011年にスタートしたピアノ・トリオの連続演奏会、今回で8回目を数えます。今回はラヴェルの難曲に挑戦、メンデルスゾーンの第2番のトリオとのプログラミングで、アンコールはトリオに編曲されたドヴュッシーの「夢想」。満席のお客さんも堪能してくれたものと思います。
終演後は、会場の模様替え。サロンの参加者は皆慣れたもので、皆さんがそれぞれにお手伝いをしていただけます。このサロンは平成2年9月にスタート、今回で実に112回目を数えます。ずっと以前からこのような会を夢に描いていた私は、平成元年にジェイエムシー音楽研究所の本社屋を建設する時に、通常の音楽教室としての業務を満たすと同時に、サロン開催の折の使い勝手の良さも満足できるものとなるように設計依頼をいたしました。
最初の1時間を様々な分野の専門家による講演。その後ホールに会場を変えて30分の生演奏、続いてワインとオードブルで親睦を深め会話を楽しむ・・と言うものでした。新年1月の例会は日本酒を楽しむ集いとし、毎年恒例の例会として定着しています。
懇親会が進むにつれ会話が弾み、大きな笑い声が幾度となく響き渡ります。そして帰りには『今日は楽しかったァ〜!」と口を揃えて帰られます。心がこんなに開いて親睦の感情に満たされることは他にないのではないか・・・と思いながら、何時もいつも、『いい時間だなァ〜』と心の中で呟きます。人生で最も貴重な時間であるに違いありません。
これから進めようとしている『音楽仲間』の試みも、この体験を一般化できるのではないか・・との思いから取り掛かる事業です。西洋音楽を導入してから140年、今日世界レベルの演奏家を数多く輩出し、全国に<楽器演奏者>が1091万人いるにも拘らず、西洋音楽が日本に根付いていると言う実感は薄い。
この現状を一歩先に進めるには、音楽家・アマチュア演奏家・音楽愛好家が共に集う場を作り、そこで「互いに知り合い」「友達になる」ことから新しトレンドが生まれるのではないか・・・と考えています。その場の有り様をいかに組み立てるか・・・それには、これまでの人生で学んだロータリー・クラブの組織運営やjmc音楽サロンでの体験が生かされるものと思っています。
人と人の<繋がりの場>に『音楽』がある。『音楽』を通じて心が満たされ、人と人の絆が深まるような社会の有り様・・そのような時代を迎えることができたならば、『音楽』が深くふかく社会に根付いたと言えるのではないでしょうか。
<「音の星座Vol.Ⅷ」アンコール演奏>

終演後のパーティーでは選び抜いたワインにオードブルをレストランからのケータリングで準備します。ワインはイタリア・フランスから、白3種類.赤5種類。様々な味わいと料理とのマリアージュを楽しむ予定です。
ピアノ・トリオ イ短調 ラヴェル作曲
Ⅰ 穏やかに
Ⅱ 充分速く
Ⅲ とても ゆったりと
Ⅳ フィナーレ 活気を持って
ピアノ・トリオ メンデルスゾーン 作曲
No.2 ハ短調 Op.66
Ⅰ アレグロ エネルジーコ エ コン フォーコ
Ⅱ アンダンテ エスプレッシーボ
Ⅲ スケルツォ モルト アレグロ クアジ プレスト
Ⅳ フィナーレ アレグロ アパショナート
<リハーサル>

さて、終わったので明日からは全く違う仕事です。出版社からの依頼原稿を書かなくてはなりません。締め切りは15日。それと音楽の専門家に送る『音楽仲間』のお誘いの文章、これを仕上げて先ず福岡とその近郊の音楽家に郵送します。それまでが、次の仕事。その次には19日の第112回jmc音楽サロンが控えています。
<VierWeg楽典<上級1>「借用和音」の解答1>
