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by jmc_music2001jp

<楽典>e-Bookの利点

 楽典のカリキュラムをe-Bookとして改編する作業の中で、e-Bookの利点と共に従来の「本」が抱えている様々な制約が改めてハッキリいたしました。

 グーテンベルグが<印刷>と言う手法を発明して以来、人類は永い間<書物>によって情報を伝達してまいりました。ですから音楽においても「楽譜」に「音楽そのもの」の情報を閉じ込め、「音楽書」に音楽にまつわるその他の情報を<印刷>しました。しかし「本」そのものからは「音」は出ないと言う事実・・・これがe-Bookとの根本的な違いです。

 「音楽を学ぶ」にもかかわらず、これまでは「音が出ない媒体」=「本」でしか「音楽」を学べなかった。今回のe-Bookとしての出版は<音楽教育>と言う視点から、かなり画期的な出来事となりはしないか思っています。

 「音楽を学ぶ」において、マンツーマンで学ぶことが基本であることは言を待ちません。しかし、地理的な要因でそれが不可能な場合などには、やはり「指導書」で<自習>する必要があります。今回の<楽典>e-Bookはそのような人にとって、大いに役に立てるのではないでしょうか。
# by jmc_music2001jp | 2007-07-26 02:31 | jmc音楽教室

楽典e-Book<初級>

 このところ集中的にとりかかっていた楽典カリキュラムの改編、昨晩<初級2>への作業を終える事ができました。(Fu〜〜)もう、頭は「何も考えたくない」・・と言っています。ここらで、何か気分転換でもしなくては........。

 ところで、今日は爽やかな晴天。もう夏がやってきたのでしょう。遠くでセミの鳴き声が聞こえます。この夏、暑くなるかなァ
# by jmc_music2001jp | 2007-07-23 12:33 | jmc音楽教室

ネット楽典

 この2ヶ月ほどは<ネット楽典>の教材の開発に没頭しています。カリキュラムの改編や新たな開発に没頭するあまり、三つかかえているブログの更新のペースがすっかり落ちてしまいました。

 ベースになる教材はjmc音楽教室用に25年前に4年間かけて開発されたカリキュラム。途中で一度大きな改訂を行いました。今回は二度目の改訂で、ネットで配信できる教材として、e-Bookのシステムに新たに改編されるものです。現在、<入門><初級1>を完成、<初級2>の開発をほぼ終えたところです。

 恩師セルジュ・チェリビダッケから学んだこと、その後の研究であきらかになった事などが含まれ、「音楽の仕組みを学べる楽典」がコンセプトです。意見を求めた音楽家や音楽愛好家、音楽学習者から「非常に分かりやすい」と評価して頂いています。

 ただただ多くの楽典の項目を網羅し、章ごとにその全てを押し込むような方式はとらず、音楽の根本的な根っこから学び、幹を確認することから始めて、次のステップで枝分かれして細分化された事項を学ぶプロセスの中に楽典を組み込んで行く・・・このような展開のカリキュラムとなっています。

 百科事典的に全てを網羅することを目的とした本は、すでに優れたものが出版されています。<ネット楽典>は、「音楽とは何か」を確かめながら、学習の進度に合わせた楽典の知識を身につけて行く・・・このような趣旨で製作されています。

 お問い合わせはjmc音楽研究所まで
# by jmc_music2001jp | 2007-07-20 03:54 | jmc音楽教室
 8日(日)は「まどかぴあホームコンサート」“結団式”。10時から同館<多目的ホール>で参加者の初顔合わせが行われました。

 講師の自己紹介などの後、ポップス・ステージとクラシック・ステージのグループに分かれて、演奏曲目を決定する作業です。各自1分ほど演奏を聴かせていただいて、別室で講師によりそれぞれに最も相応しい曲目について検討いたしました。

 練習開始は1ヶ月後の8月19日からです。シッカリ練習して<アンサンブルの喜び>に出会ってくれることを祈っています。

<2つのグループに分かれて、演奏曲を決める作業を行いました>
まどかぴあホームコンサート“結団式”_d0016397_2413061.jpg

# by jmc_music2001jp | 2007-07-09 02:41 | イベント情報
 Lesson103,104の主役はRui。天才少女Ruiは文字通り幼少の頃から音楽的天才を発揮して、公共の場に(20年間ですが)露出された人生を歩んできました。

 小さい頃から友達と遊ぶ間も惜しんで「練習」に打ち込んできたRui。「練習」「本番」「高名な先生のレッスン」・・・ズゥ〜ット続いた20年の人生、この繰り返し・・。

 「お料理」「洗濯」「お掃除」・・お手伝いすることはイッパイ有ったのでしょうけれど、その都度ママは言いました<そんな暇があったら、練習しなさい!>・・・
 こうして、ピアノは弾けるけど、ソレ以外は何も出来もしないし、関心も無い(その上、自分自身をエライ!と思っている)ピアニストが作り出されるのです。

 Ruiの尊敬するオクレール先生は言います、「君はなにしにフランスに来たの?」。Ruiは「ピアノのレッスン」の事しか頭に浮かびません。オクレール先生はこの発言の前に、一緒に食事を始めた煮込み料理のブイヨンに何が入っているのか質問します。そして「さあ、アナリーゼだ!」と内心つびやきます。結果は散々でした。無理も無い、「お料理」も「洗濯」もやった事が無いRuiには、解ろうはずはありません。

 音感・運動神経・反射神経に優れたRui・・・だからこそ、天才少女としてもてはやされた20年間でした。オクレール先生は料理に対するセンスの欠如に、根本的な「感性」の問題を感じます。それは<なにしにフランスに来たのだ!>と言わんばかりの態度にうかがえます。

 芸術に心が向いていたならば、「音楽」がメインであったとしても。<料理><美術><文学><哲学><宗教><自然><愛>に関心を持たななければ、その「心」そのものに疑念を抱かざるを得なくなります。

 これまでのRuiは、「料理」「掃除」は散々で、<ピアノを弾く>ことばかりでした。21歳になったRuiは、重大な人生の岐路に立っているわけです。「頭」と「感覚」にすぐれたRuiです、(マンガながら)壁を突破して欲しいものだと思います。

 今後の展開では、真一への恋心がRuiを苦しめることになり、結果それは彼女を大きく成長させるキッカケとなるかも知れません。
 
# by jmc_music2001jp | 2007-07-04 05:06 | 芸術随想